角田裕毅、モナコGP終盤の全開プッシュOKに「本当に楽しかった」8位入賞で4点奪取…今季8戦終了時点で早くも昨季のポイント数を超える|F1
角田裕毅が、今季5度目の入賞となったモナコGP決勝を振り返った。 モナコGP決勝では、オープニングラップからいきなり赤旗中断となる波乱が起こった。赤旗からの再開後、すでにほとんどのマシンがタイヤ交換義務を消化していることもあり、ここから多くのドライバーはミディアム、もしくはハードで78周目まで持たせる持久戦を展開した。 【動画】モナコGP決勝終盤、タイヤ温存に徹していた角田裕毅に対してエンジニアはプッシュ解禁の指示。角田は「それが聞きたかった」 8番手走行の角田もラップペースがかなり落ちていたが、これはチームの戦略により、タイヤを持たせるため意図的にペースを下げていた模様。終盤にはチームからプッシュ解禁の無線が入り、ファイナルラップに角田はファステストラップを狙いにいく。各セクター自己ベスト更新で走って1:14.720でコントロールラインを通過するも、惜しくも1ポイント追加とはならず。それでも8位で4ポイントをきっちり手にした。 レース後角田は「モナコ初ポイント!一貫していいクルマを作ってくれたチームに感謝です」とメッセージを発信。自身のSNSで喜びのコメントを発したほか、チーム公式メディアがレース後の言葉を伝えている。 「とても長いレースでした。でも、計画していたストラテジーを遂行するしかなかった」 ペースを落としてのロングスティントは本人も不満を抱いていたという。 「少しフラストレーションも感じていましたが、冷静さを保ち、レースペースをマネージメントし続けました。結果として最大限の成果が出たと思う。タイヤとペースをうまく管理し、どんな状況になっても良いように備えていた」
レース終盤、チームからの「ペースを上げていいよ」の無線指示は、角田にとっても待ちわびた“解放”だったようだ。 「最後の数周は“全開でプッシュしてもいい”と言われ、欲張りすぎないように注意しながらクルマをゴールに持ち帰りました。本当に楽しかった」 「重要なのはポイントを獲得し続けることです。実際にそれができていますし、チームとしてもレースウィークは力強く、とても素晴らしい結果になった。チームスタッフのみんなもよくやってくれました。報われたと思う」 なお、今回の4ポイント奪取で角田の今季獲得点数は19点に達した。昨季、2023年の22レースで手にした17ポイントを、今季は8レース終了時点で上回る結果に。 次戦は戦いの舞台を北米に移し、カナダGPを迎える。角田は2022年、2023年と2度カナダGPに挑んでいるが、リタイア、14位と一度も入賞することができていない。今回のモナコに続き、モントリオールでもキャリア初ポイントを手にできるのか、次戦も要注目となる。
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