君は新幹線「700系」初登場時の衝撃を覚えているか「カモノハシみた~い」(1999年)【新幹線・東京~博多全通50周年㉔】
スピードを出した時の揺れはどうなのか...これは300系時代の課題でした。果たして700系は? (遠藤寛子キャスター) 「こうやって歩いていましても【画像(15)】、それほど振動というか揺れというのを感じないんですね。今回はこの揺れをかなり抑える工夫をしたということですよ」 そして、座席に座る遠藤キャスター。お客さんもいない試乗会なので、めいっぱいリクライニングです【画像(16)】。 (遠藤寛子キャスター) 「座り心地というの体で感じてみたいと思いますが、こうやってわざとリクライニングさせているせいもあるんでしょうけれども、かなりあのゆったりとした感じはしますね」 ■なぜ「700系」は乗り心地がよくなった? 乗り心地に関しては、岡山県立図書館の文献を漁ったところ、「セミアクティブサスペンションシステム」という、動力源を用いずに外部の振動エネルギーを利用して車両の振動を制御する装置を導入した台車を使ったり、車体間を結ぶ「ダンパ」を採用することで、大幅に改善されたということです。 そして、車体のデザインにも意味があり、 「空気抵抗の減少」 「トンネル進入時微気圧対策」 「先頭車両が最後尾になった時も空気の流れによって車両の揺れが発生しない」 などの効果があるそうです。よって... (遠藤寛子キャスター) 「トンネルを通過する際に受ける軽い衝撃も、ほとんどありませんでした」 さらにさらに、室内にもこんな工夫が。。。 (遠藤寛子キャスター) 「空調の吹き出し口を横に設けて、冷たい風が直接体に当たらないようになっています」 普段はあまりに気かけませんが、【画像(18)】のような吹き出し口も当時は新しかったようです。 その吹き出し口を拡大して見ると。。。これは、ジオン公国のモビルスーツ「ジオング」の顔部分!【画像(18)】「あんなの飾りです、偉い人にはそれが分からんのですよ」でお馴染みのあれです。 500系よりも少しだけ遅くなった700系。それでも居住性は抜群のようでした。 (遠藤寛子キャスター)【画像(19)】 「この700系ののぞみは、500系に比べますと2分ほど東京まで長くかかってしまうんですね」 「ただ、室内空間も確保されていますし、音も静かという意味で言うと、やっぱり乗ってる人には快適にその時間を過ごすことができるんじゃないですかね」