阪神・佐藤輝 万が一大山が移籍でも…4番も任せろ!16日ラスト紅白戦 1、2番と「変わらない」
阪神・佐藤輝明内野手(25)が、秋季安芸キャンプ最終クール4日目のきょう16日に行われる紅白戦で紅組の「4番・三塁」で出陣する。これまで4番としてチームを支えた大山悠輔内野手(29)が13日に今季取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明。万が一、他球団へ移籍した場合に備え“ポスト大山”の本命が、今秋ラストゲームを豪快な一撃で締めくくる。 佐藤輝が藤川政権3度目の実戦で初めて打線の中心に座る。あす17日に秋季安芸キャンプ打ち上げを控え、今秋の総仕上げとも言える紅白戦に「4番・三塁」で先発することが決まった。 「結果は別として、今、やっていることをしっかりやりたいと思う」 今秋初の紅白戦となった3日の第1戦は、藤川監督が思案する攻撃型打順の象徴として2番に抜てきされた。「僕が2番はアメリカっぽい」と目を輝かせ、2打数1安打。続く9日の第2戦は1番で先発。初回に右翼フェンス直撃の二塁打を放つなど3打数1安打1得点だった。「走者もいないし、自由に打てる。新鮮な感じ」。次なる役割は好機での一打も期待される4番。「(1、2番と)変わらない」と不動心を強調しつつ、豪快な“一本締め”をひそかに思い描く。 今季は39試合で先発4番を張り、打率・305、5本塁打、26打点と数字を残した。大山とのW主砲として打線の中核を担ったが、その大山が13日に国内FA権を行使。他球団へ移籍する可能性もゼロではない。仮にチームを去ることになれば、背番号3の“後釜”の一番手に4番の実績もある佐藤輝が挙がる。先行きが不透明な中でも、平常心は変わらない。 「打撃も守備もしっかり両方、今やっていることをできればいい」 地に足をつけ鍛錬を積む若虎に、藤本総合コーチは「自分の課題に取り組んでくれている。背中で語ってくれている」と高い評価を下した。この日も、午前中のシートノックでは三塁で軽快な動きを見せ、大雨が降りだした後は室内練習場に移動。午後はフリー打撃や体幹トレーニングで汗を流した。午後3時ごろ、充実の表情で球場を後にした。約2週間で一皮も二皮もむけた。安芸ラストゲームで、来季の飛躍を確信させる一発を放つ。(八木 勇磨)