大人っぽさが魅力のクリスマスローズ 育て方のコツと個性あふれる花姿を紹介
冬枯れの庭を明るく華やかに彩ってくれるクリスマスローズ。 花色や花姿のバリエーションが豊富で、毎年続々と新しい品種が登場しています。 【写真11枚】 一重咲き・半八重咲き・八重咲き・スポット・ブロッチ・ピコティ・フラッシュ・ベイン。様々な花姿を写真付きで見る 今回は冬花壇に欠かせないクリスマスローズを育てるコツを紹介します。個性あふれるさまざまな花姿も参考価格とともに見ていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
クリスマスローズとはどんな花?
キンポウゲ科の常緑多年草「クリスマスローズ」 ・キンポウゲ科クリスマスローズ属 ・多年草 ・草丈:10~50センチ ・参考価格:1000~2000円前後(3号ポット苗) クリスマスローズは「ニゲル」という別名で呼ばれることもある常緑多年草。「クリスマス」と名前にはありますが、実は多くの品種は1~4月にかけてが開花時期です。 落ち着いた色合いの花が、恥じらうようにうつむいて咲く姿が清楚な印象。主張し過ぎないたたずまいが大人っぽく、冬の庭をシックに彩ります。 丈夫で育てやすく、植えっぱなしでも毎年カワイイ花を見せてくれるので初心者にもオススメ。何年も育てると大株に生長し、1株だけでもバツグンの存在感を発揮します。
クリスマスローズを育てるコツ
●開花苗からスタートする すぐに花を楽しみたいなら「開花苗」から始めるのがおすすめ 植えてすぐに花を楽しみたいという場合や、初めてクリスマスローズを育てるという方は、すでにツボミが付いている開花苗からスタートしましょう。開花苗はやや高価ですが、ツボミを持たない若い苗は開花するまで1~2年かかることがあります。 ●夏は半日陰になる場所に植える クリスマスローズは強い日差しが苦手。とくに夏の強い直射日光が当たると葉焼けしてしまいます。冬は光が当たり、夏は半日陰になるような場所に植えましょう。 地植えする場合は落葉樹の根元がオススメです。冬は葉を落としてタップリと光を届け、夏は茂った葉が日光を遮ってくれます。季節によって場所を移動できる鉢植えにするのもよいでしょう。 ●水やりは控えめに クリスマスローズの水やりは控えめに じめじめした場所では根腐れを起こすことがあるので、乾燥ぎみに育てましょう。地植えにしたクリスマスローズは雨水にまかせるだけでよく、とくに水やりする必要はありません。 鉢植えにした場合は土の様子を確かめて、乾いているようであれば鉢底から水が出るまでタップリと与えましょう。 ●肥料を与え過ぎない 肥料がなくても育ちますが、栄養豊富になると花数が増え株も大きく生育します。ただし必要以上の多肥は、かえって株を弱めることに。肥料は与え過ぎないことがポイントです。 庭植えは10月に緩効性肥料を与え、鉢植えには10月・12月・2月に施すとよいでしょう。 ●花ガラと古葉を摘み取る クリスマスローズの花が咲き終わったあと、雌しべと花弁はそのまま残ります。種を作ることで体力を消耗してしまうので、種の採取をしない場合は早めに花ガラを摘み取りましょう。 古い葉もなかなか落ちないので、茶色く変色したらカットするのがオススメです。大きな葉がなくなって株元に光がよく当たると、新芽も出やすくなります。