【F1】「彼らはFワードを毎分何回言うんだ?」FIA会長が無線での“乱暴な言葉遣い”の制限を要請も、ファンは猛反発「ドライバーはロボットではない」
F1名物のあの文化に変化が起きるかもしれない。 専門メディア『motorsport.com』は9月19日、FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長がF1の運営を行なっているFOMに対し、乱暴な言葉が用いられたチーム無線をテレビ放送しないよう求めたとの記事を配信した。 【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅のオフの表情を大特集! 以前から問題になっているレース中のドライバーとチーム間の無線での発言。今ではすっかりおなじみになりファンの間で話題になることもしばしば。一方で今季ベルギーGPではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が誤った戦略を選択したチームへの苛立ちを爆発させ、無線でチームエンジニアを激しく批判。過去には放送禁止用語を用いてライバルを非難する様子が放送されたこともあり、SNSを中心に否定的な意見が上がっていた。 スレイエム氏は以前からそのような発言を制限する規則があったと主張。今回の要請の理由としては自身のインスタグラムで「オンライン上の誹謗中傷に対する継続的な闘いの一環として、最近の調査では、ドライバーやチームメンバーからの否定的なコメントと、ソーシャルメディア上の関係者に対する憎悪の増加との間に直接的な関連性があることが示されている」と、無線がもたらす悪影響に言及している。 中東ラリー選手権で14度のチャンピオンに輝いたスレイエム氏は自身の経験から、ドライバーが抱えるフラストレーションに理解を示しつつも、同メディアに以下のように発言した。 「モータースポーツとラップミュージックを区別しなければならない。私達はラッパーじゃないんだよ。彼らはFワードを毎分何回言うんだ?私達はそれに同意しない」 この報道がなされるとファンからの非難が相次いだ。 「私達はそれが聞きたいんだ!」 「ドライバーの感情こそが人々が見たいもの。ドライバーはロボットではない」 「それ(ドライバーの発言)はただの情熱だ。不快なら聞かなければ良い」 「高いプレッシャーとリスクがあり、極限状態のスポーツだ。制御できるものではない」 日本人ドライバーの角田裕毅も、無線での感情豊かな発言が世界中のファンから注目を集める選手のひとり。誹謗中傷につながる発言はもちろんあってはならないが、一方でドライバーの表情が見えないモータースポーツならではの文化は無くならないでほしいと考えるファンは少なくないだろう。 構成●THE DIGEST編集部
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