さらばマザーズ、「2022年の新興市場」で妙味増す10銘柄
2022年4月の市場区分見直しによって「マザーズ」「ジャスダック」がなくなり、「グロース」が新設される(写真:show999/PIXTA)
会社四季報オンラインに執筆している専門家がそれぞれの2022年の株式市場の展望を解説する、年始の特別連載「私の新年相場展望」。第2回は、IPOや新興市場に詳しい株式コメンテーター、岡村友哉氏の相場展望をお届けする。2022年の新興市場を展望するにあたって、パッと思い浮かぶのは「マザーズ、どうなるだろう?」、そしてその次に思い至るのが「そのマザーズ、2022年になくなるよね」でした。まずは、新興市場の前提が大きく変わる、こちらから整理しておきましょう。 これまでの概念では、日本で新興市場といえばマザーズとジャスダック。とくにその違いを意識するでもなく、マザーズはグロース色の強そうな企業が上場する市場、ジャスダックは本則市場に上場できなかった企業が(たまにマザーズでもよかったんじゃないの?というグロース系も)上場する市場、くらいの区別でしょうか。プロ野球っぽく言えば、「人気のマザーズ、実力のジャスダック」といったイメージかもしれません。 ただし東証は、この2つの新興市場が併存する状態を“課題”としました。市場区分の見直しにあたり、その背景の1番目に掲げたのが「各市場区分のコンセプトが曖昧であり、多くの投資家にとって利便性が低い」という点。具体的には「市場第二部、マザーズ、JASDAQの位置づけが重複している」と記載しています。そう言われればそうだけど、皆さまはどう思われるでしょうか。
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岡村 友哉