【雛形あきこさん・46歳】22歳で出産も…「幸せなはずの妊娠・産休中は、なぜか喪失感でいっぱいで…」|美ST
グラビアアイドルやタレントとしてその人気を不動のものにしながら、俳優としても数々の代表作を持つ雛形あきこさん。私生活では20歳で結婚、そして出産と離婚を経て、2013年に天野浩成さんと再婚。今や2人でバラエティ番組に出演することもあるほど、芸能界随一のおしどり夫婦として知られています。家族とのコミュニケーションを大切にしながら俳優業も両立させてきた雛形さんですが、妊娠期間中は「焦りや喪失感を抱く時間でもあった」と振り返ります。仕事への向き合い方が変わったという妊娠、出産、子育てを経て、今年24歳になるお嬢様との大人同士の関係や夫婦円満の秘訣について、存分に語っていただきました。 【写真あり】「めちゃイケ」時代から変わらない…雛形あきこさん・46歳
幸福なはずの産休期間、“元々私がいた場所に別の人がいる”状況に焦りと喪失感が
20歳で最初の結婚をし、その2年後に長女を出産しました。その前に半年ほど産休をいただいたのですが、今思えば、あの期間はその後の芸能活動をするうえでのターニングポイントになりました。お腹に赤ちゃんがいて、その誕生を待つ産休の期間というのはすごく幸せな時間。でもテレビをつけてみると、元々私がいたポジションにはすでに別の誰かがいて。それを見た時、突然、置いていかれたような感覚に陥ったんです。自分で選択した産休という期間にそんな気持ちになることは想像していなくて、内心とても戸惑いました。別に置いていかれる訳じゃない、と自分に言い聞かせてもその気持ちを払拭できなくて。 今でははっきりとわかりますが、私はあの時焦っていたんです。「このまま、私がいたことなんてなかったことみたいになったらどうしよう!?」と。そして改めて、「ああ、この仕事がやりたいんだ」と痛感しました。競争の激しい芸能界だとはわかっていたけれど、理由はどうあれ「休む」ということがどういうことなのか、考えきれていなかったんです。気晴らしに誰かに連絡しようと思っても、みんな仕事で忙しく、そうそう会えるものでもない。そういう状況に、「あれ、私、仕事以外に何してたんだろう?」と別の方向で気持ちが沈んでしまうことも。産休中は幸せを感じるとともに、焦りや喪失感を抱く時間でもあったんです。 産休明けに「めちゃイケ」の現場に復帰したら、最初は勘が戻らなくて。半年といえば2クール分。番組で新しいことがどんどん始まっているし、時事ネタも随分変わります。周りは以前と同じメンバーですが、空気感がやっぱり違う。徐々に勘は戻りメンバーのサポートで空気にも自然に溶け込めるようになりましたが、それまでは毎回妙に緊張したのを覚えています。でも復帰できたことが何より嬉しくて、産休前よりも、爪痕を残すじゃないけれど、一つ一つをより丁寧にするようになりました。