【雛形あきこさん・46歳】22歳で出産も…「幸せなはずの妊娠・産休中は、なぜか喪失感でいっぱいで…」|美ST
娘は芸能界とは全く別の道へ。今も昔も“とにかく何でも話す”が日常です
そんな娘も今はもう24歳。娘は芸能界には全く興味を持たず、普通に就職をしました。進路はほとんど娘が自分で決めましたし、特別そのように仕向けた訳ではありませんが、自分軸があるというか、自立心のある子に育ったなぁと思います。私はすぐ側に母がいたので、何かにつけて頼っていましたし、母のおかげで子育てと仕事を両立できました。そんなやりくりの中で娘との間で大事にしていたのは、とにかく何でも話す、ということ。それは今も昔も変わりません。話題が学校の話から会社になったりしたくらいです。ようやく仕事が面白くなり始めた、とか、その日1日何があったか、一緒にいると自然に話し込んでいるんです。
仲を取り持つこともなく、再婚する前から娘と夫は気が合っていました
思い返してみれば、娘には反抗期らしい時期はなかったように思います。家族でよく行くごはん屋さんがあるのですが、そこの方にも「お嬢さんって反抗期あったの?」と訊かれて。「なかったかもね」と答えると、「じゃあお嬢さんが良い子なんだね」と言われた矢先に、「そう」って娘が(笑)。私が言うのもアレですが、娘は本当にしっかりしているんです。私の仕事のことも、私が仕事を好きで、それがないとダメなこともよくわかってくれています。 今の夫と再婚をしたのは、娘が中学に進学する頃でした。環境も変わるし良いタイミングかな、と。付き合っている時から娘には会わせているのですが、娘と夫は考え方が似ているんですよ。なので私が2人の間を取り持ったこともなくて。娘が大学生の頃に「髪を青くしたい」と言い出したことがあって、代わりに美容院を探してあげたり、一緒に遊びに行ったりしています。2人でお互いの洋服を選び合ったりもしていて、私はお会計の時だけ呼ばれます(笑)。
あえてルールを作らない、それぞれ自立していることが我が家の流儀
結婚はしましたが、当たり前ですけれどその前は他人同士でした。ある意味そこを忘れてはいけないなと思っていて。お互いを尊重するために、あえてルールは作らないようにしています。決めてしまうと「こうしないと!」「ああしないと!」というのがストレスになりますから。自分の中の譲れない何かを許してもらったなら、相手の譲れない何かを許すべきだと思うんです。それが我慢ではなく尊重だと思えれば、自然とうまく回っていくのかもしれません。 あとはそれぞれが寄りかかりすぎずに自立をしていること。例えばお風呂掃除は私がすることが多いのですが、私ができそうもない時は夫か娘がいつの間にかやってくれていたり。「だったら自分が」という行動が普通にできるんです。私達の場合、家庭においてはあえて役割を決めないほうがみんな伸び伸びとできるようです。一人時間も特にほしいとは思いません。夫はわかりませんが(笑)。仕事でも自宅でも常に側にいますが、お互い別のことやっていますし、視線が気になるとかもなく、一緒にいる空間が苦ではないんです。 あと、一番大事なことは、自分がちゃんと好きなことをやっているということでしょうか。私の場合は俳優という仕事ですが、自分で自分を幸せにできないと、家族であれ誰であれ、相手を幸せにするのは難しいかもしれません。ともすれば私を含め美ST世代の女性は、つい自分のことを後回しにしがちですよね。まずは自分に目を向けてこそ、本当の余裕は生まれるんだと思います。