「恋バナしないと仲良くできない」うその恋を語ってしまう高2女子へのアドバイス
友達との会話を盛り上げるためにうそをついた経験のある人、いませんか? 臨床心理士でスクールカウンセラーの大倉智徳さんに、読者の高校生からLINE公式アカウント「高校生新聞編集部」に寄せられた「恋バナで、好きでもない人を好きだとうそをついてしまう」という悩みに答えてもらいました。
【お悩み】会話を盛り上げるためにうそをついてしまう
友達グループで会話を続けるため、話題を作るために好きでもない人を好きと言ってしまうことに悩んでいます。相手の男の子にも、うそをついた友達にも申し訳ないです。 友達とは恋バナ以外もすることはあるものの、恋バナをすることでみんなとしゃべれている状況です。恋バナをしないと、友達と仲良くできないような雰囲気も感じています。うそをつくのをやめたいけれど、どうすればよいかよく分からなくなっています。(H.I・高校2年女子)
うそをつくのは本末転倒
友達同士の恋愛話は、会話が盛り上がるテーマのひとつですよね。しかし、友達関係のために話題を作ってまで合わせることは、本末転倒になっているように思えます。 「うそをつきたくない」という良心と「友達関係を維持したい」という気持ちのはざまで葛藤が生じていて、苦しい心情になってしまうことも考えられます。どうにかして脱したいですよね。そのためにも、一緒に振り返ってほしいことがあります。
なぜ本当のことを話せないか
ひとつは、「何があったために本当のことを話さず、話題を作ったのか?」。好きな人がいないのか、いるけれども何らかの理由で話しづらかったのか、話題を作った方が盛り上がるのか、何があったのでしょうか。 「本当に好きな人の話をすると、他の誰かに広めてしまう友達がいる」とか、「好きな人がいないと言ったら気まずくなると感じた」とか、何かリスクを感じたのでしょう。しかし、同じことを繰り返さないため、「リスク」が何だったのかを分かっておいた方がいいように思います。 もしかすると、自分も本当のことを口にして、友達が話したいと思っている話題の積極的な聞き役になった方が、リスクが少ない可能性があるかもしれません。