ハム初の育成出身で勝利投手!190センチから最速150キロ 予定通りの100球7回2失点
◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム9―2DeNA(2日・エスコンF) 日本ハムが初モノ尽くしでDeNAに大勝し、連敗を2で止めた。現役ドラフトでソフトバンクから加入した水谷瞬外野手(23)が“幻の1号”を経て、打ち直しでプロ初本塁打を記録。交流戦打率5割7分9厘の絶好調男が14安打9得点の打線をけん引した。先発の福島蓮投手(21)は自己最長7回、同最多100球を投げ切り、2失点で育成出身投手として球団史上初の勝利投手に。ニューヒーローの活躍を追い風に、5差首位のソフトバンクを追いかけていく。 球団史に名を刻んだ。開幕前に支配下登録された福島が5度目の挑戦でプロ初勝利。自己最長7回2失点の熱投で、育成出身として球団史上初の勝利投手となり「うれしい。(記念球は球場に)来ている家族に」と満面の笑みを浮かべた。 前回登板の5月22日・オリックス戦は6回途中無失点と好投しながら降板後に救援陣が4点差を追いつかれ逆転負け。まさかの結末にも「仕方ないっすよ」と試合後はケロリ。元日本ハム投手で八戸西時代の恩師・中村渉さん(44)も「サバサバというよりパサパサ」と驚く切り替えの速さで、11日後に白星をつかんだ。 190センチから投げ下ろす最速150キロの直球を軸に、最後は予定の100球目で空振り三振。新庄監督は「すごくない? 今日100球で終わりって決まってて、ちょうど100球でプロ野球人生のスタート。100勝目も100球で終わってくれたらステキ」と未完の大器に夢を描いた。
報知新聞社