父親に斧を振り下ろして殺害、男に懲役11年の判決…裁判長「不遇な思いをしたかもしれないが」
熊本県八代市の自宅で父親(当時73歳)を殺害したとして、殺人罪に問われた男(48)の裁判員裁判で、熊本地裁は14日、懲役11年(求刑・懲役14年)の判決を言い渡した。 【写真】熊本地方裁判所
判決によると、男は昨年9月21日頃、自宅で複数回にわたり父親の顔付近に斧を振り下ろして殺害した。
中田幹人裁判長は「衝動的な怒りに駆られた強固な殺意があった」と述べた。男が幼少期以降、父親からの暴行や大学に進学させないといった理不尽な扱いを受けたとして、判決後、「不遇な思いをしたかもしれないが、父親のためにどう償うべきか考え続けてほしい」と説諭した。