大倉孝二、『ピンポン』が俳優人生の転機に「アンナチュラル」井浦新との再会は「照れ臭かった」
再会した井浦新は「ものすごく優しい笑顔をしていた」
『ピンポン』で大倉は、井浦新とも共演をしていた。井浦が演じていたのは、笑わないことから“スマイル”というあだ名で呼ばれる月本誠役。大倉は「当時の新くんの印象は、俳優だけではなく、ブランドやモデルのお仕事もされていて、“カッコいい界隈”の人という感じ。僕とは住んでいる世界が違うなと思いながらも、現場ではずっと一緒にいましたね」とにっこり。 井浦とは、「不自然死究明研究所(UDIラボ)」の活躍を描く法医学ミステリー「アンナチュラル」で再会を果たした。大倉は「『アンナチュラル』で会った時は、なんだか照れ臭かったですよ。若い頃に出会っていて、しかも新くんと僕は同い年なんです。久々に会った新くんは、ものすごく優しい笑顔で『大倉くん、久しぶり』と言ってくれて。『ああ、お互いに大人になったな』という気がしましたね。感慨深いものがありました」としみじみ。
「アンナチュラル」で井浦は、態度も口も悪い法医解剖医の中堂系を演じている。大倉演じる毛利は、いつも中堂に毒を吐かれており「目の敵にしている」という関係性だ。大倉は「中堂を演じている新くんは、これまでに見たことのない新くんを見たような気がして。とても新鮮でした。距離を近づけて言い合いをするシーンもありますが、迫力がありましたね」とたたえ、「『ピンポン』では、アクマがスマイルに負けて卓球を辞める。『アンナチュラル』でも新くんと戦っていて、なんだか面白いですね」とうれしそうに目尻を下げる。
俳優業の醍醐味、50代の展望
『ラストマイル』は、「アンナチュラル」&「MIU404」の世界線とつながるシェアード・ユニバース作品だ。流通業界最大のイベントの一つであるブラックフライデーの前夜、世界規模のショッピングサイトから配送される段ボール箱が爆発する事件が発生。やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展していく様子を描く。毛利は、捜査一課の刈谷(酒向芳)とコンビを組むように命じられ、事件解決に奔走していく。 毛利は周囲にぼやきやツッコミを炸裂させつつも、刑事としての正義感がしっかりとにじむキャラクターとして、ファンから熱い支持を集めている。どんな作品であれ、大倉がそこにいることでさらに作品世界が豊かに広がっていくような俳優力があるように感じる。映画やドラマ、舞台に引っ張りだことなっている彼だが、俳優としての醍醐味だと感じているのはどんなことだろうか。