富山県内の今年の経済は 経済団体トップに聞く「今年の展望」
KNB北日本放送
県内経済は物価高やエネルギー価格の高騰、そして人口減少の影響を受け、厳しい状況が続いています。今年の展望を県内経済団体のトップに聞きました。 富山市のホテルで開かれた新春互礼会には、企業の社長らが出席し今年の飛躍を誓いあいました。 県内経済団体のトップは、今年の経済のポイントをどうみているのでしょうか。
今年の経済どう見る?
富山商工会議所 庵栄伸会頭「『迷』と書きました。海外のいろいろな政治経済情勢に不確定要素が非常に多い年に変わらないどちらに行くのかがはっきり予想しづらい。ジグザグ模様。でも総じて、終わってみれば悪くなかったかなという年になるのではないかと期待しております。物価高をそんなに悲観する必要はないと思います。ただ企業経営の立場からすると、相変わらず原材料の高さ、またはこれから人材確保だとか人材育成に投資しなければいけないという意味で以前よりコストはかけなければいけないという環境では。従来よりはいろいろな工夫だとか価格転嫁を進めるだとか、そうした意味でのご苦労はある年になろうかと思います」
「日本のよさに自信をもって踏み出すべき」
県経営者協会 山下清胤会長「『誇り』です。富山県内のいろんな企業 特にものづくりが盛んないろんな会社、大変すばらしい技術をお持ちです。それを皆さん普通に感じているかもしれません、ところがいったん外に出てみると、大変素晴らしい技術であったり商品だったりするわけです。そういうものに誇れるものであると気づくそういうことが必要だと思います。それがあれば 世界にうって出ていけると。そういう企業が富山県に増えていくと思います」
「閉塞感を打破するためには変化が必要」
富山経済同友会 麦野英順代表幹事「今年のテーマは再生と変化を繰り返す、そしてもう1つは現場力の強化する、この2点であります。今年は何と言ってもアメリカのトランプ大統領の新しい政権がどんな運営をされるか、不確定要素として大きいと思います、もう1つは国内ではなんといっても人手不足というのが深刻化してくるだろうと。そんな中で 再生と変化を繰り返すという風に書いたのは、いわゆる現状にとどまらないという意味です。現状にとどまる、イコール 後退するということでありますので、30年間の閉そく感を脱却するためにも現状にとどまらないということが大事。日本の力というのは、何と言っても現場からきているわけですですから、現場のいわゆる対応力とか創意工夫する力 こういうものを大事にしながら吸い上げていくと。人口減少とか 少子高齢化というのも変わることはございません。したがって生産性を上げるためには 何に集中するか、何を選択するか、ここが第一のポイントだと思います」