緊急生出演の小池東京都知事に直撃! 8年間の実績、選挙の展望、そして蓮舫氏との対決を語る
合計特殊出生率「0.99」の東京都、少子化対策の自己評価
竹俣紅キャスター: 小池都知事は出馬表明の中で、現在抱える課題として「少子高齢化・人口減少」「自然災害」「女性活躍」「デジタル化」の4つを挙げた。小池さんが都知事になってから8年間で、出産前から大学生に至るまでの長期にわたる様々な子育て負担軽減策が実現された。一方で東京都の合計特殊出生率が全国最低の0.99。どう自己評価するか? 小池百合子 東京都知事: 人口という大きな話と、結婚・出産という個人の希望をどう叶えるかという大きなテーマ。これはなかなか国のど真ん中の政策にはならない。はっきり申し上げて東京が牽引してきた部分はたくさんあると思う。私どもがチルドレンファーストと呼ぶ子育て政策が、ある意味国の政策をも動かしてきていると自負している。今、都民は何を望んでいるか。結婚そのものがリスクだと思う方がいたり、子供1人を産むことにあれほど痛い思いをしたのでもう嫌だ、という方もいる。人の気持ちが大きく作用する部分であり人生を賭けて考えることだから、切れ目がない「シームレス」というのがキーワード。 反町理キャスター: 確かに、出産から子どもが大学を卒業するまでの負担を軽減している。 小池百合子 東京都知事: また私はレガシーだと自負しているが、今年度から所得制限をやめた。政策によって違うが、子育てを社会全体・東京全体で応援していると伝えること。大きなメッセージになっていると思う。 反町理キャスター: 一方で、東京都の合計特殊出生率は全国最低の0.99。効果がないのか、お金のかけどころが間違っているのか? 小池百合子 東京都知事: しっかり続け、また加速させるべき部分がたくさんある。世界ではコロナの影響が出ており、アジアは出生率が非常に下がっている傾向がある。ソウルは0.55、台北が0.8を切ったぐらい。今度台北とバンコクの市長とオンラインで結んで、アジアの問題として情報共有する。いずれにせよ、合計特殊出生率は15歳から49歳の女性の数を分母に、何人子供を産まれたかを分子にした値。東京は女子学生が多く、まだ人生において子供を産むという状況ではないということもある。ただ下がっていることは事実。ポイントは分母である母を守ること。どうやって幸福に産み育てるか、それがどう全体としての幸福に繋がっていくかということを設計すべきで、そのために東京都がモデルを示していきたい。 反町理キャスター: 出馬表明の会見で「東京大改革3.0」という話があった。1回目の選挙の公約が1.0、4年前が2.0、今回が3.0ということか? 小池百合子 東京都知事: どんどん進化している。デジタル化でもFAXレスはほぼ達成し、また都の施設は100%キャッシュレスで入れる。建築許可の手続きなどもデジタル化をどんどん進めている。今の若い親はスマホ世代であり、例えば赤ちゃんが産まれたあとのワクチンの接種や子育て支援の情報などをプッシュ型で伝えることで、子育てのための手続きでエネルギーを使わないようにしている。改革を積み重ね、質を高めていきたい。