歴代サメ映画“最強サメ”決定戦! 巨大、不死身、夢や雪を泳ぐ…笑ってられない恐るべき強さを秘めたサメたち
第2位:逃げる隙ナシ! 寝ても覚めても襲ってくる“カウフフ”
眠ったが最後、夢の中で殺されると本当に死んでしまう。恐るべき巨大モンスターが『ジョーズ・キング・オブ・モンスターズ』こと別題『ナイトメアシャーク』(2018年)に登場する伝説の化け物、“カウフフ”は外せないだろう。 このサメはただのサメではない。夢と現実世界の狭間に潜むファンタジー生物であり、人の見る悪夢を介してこの世に現れ、獲物を襲うという、摩訶不思議な能力を持つサメなのだ。 そして夢の世界を自由自在に支配するカウフフは、さながら『エルム街の悪夢』に登場するフレディ・クルーガーがごとくやりたい放題。さらには、悪党(人類)と手を結び、本格的な現実世界への侵攻まで企むという、軟骨魚類らしからぬ野心も加点ポイントである。 ただしこのカウフフ、壮大な設定に反し、劇中での被害規模は、とある診療所を訪れていた男女数名を殺害しただけ。だからといって怪獣じみた大暴れをされても困るが、凄まじい前評判の割には少々パンチが弱い気もする。 ちなみに厳密にはサメそのものというよりも、「サメの姿をしているだけの、まったく生態が異なる怪物」のように思われるのだが、そんなことを言い出したらほかのサメ映画に登場するサメだって五十歩百歩の化け物に違いないため、今回は不問とする。
第1位:倒してもクローンで復活、被害規模は地球が滅ぶ寸前“メガ・シャーク”
そして堂々の第1位には、現在4作目までリリース済みの長寿タイトル、通称メガ・シャークシリーズから、巨大ザメ“メガ・シャーク”を推薦したい。 その比類なき巨体で、毎度戦艦や戦闘機を相手に大立ち回りを演じ、そしてライバルの巨大タコやワニ、ロボと死闘を繰り広げている、サメ映画屈指の大怪獣だ。 さてこのメガ・シャークだが、たとえばスカッカムのように不死身でもなければ、カウフフのような特殊能力も持ってはいない。『シャーク・ハンター』のメガロドンと違って、人類側が仕掛けた罠にはしばしば引っかかるし、シリーズを通して毎回しっかり撃退されている。 それではなぜメガ・シャークを1位に推しているのか。 それは被害規模の大きさだ。このメガ・シャーク、出現するたびに世界各国を荒らし回り、当然のように膨大な犠牲者を出し、ついには世界経済を停滞させるレベルで、地球文明をボロボロに追いつめている。 ただでさえ頑丈でしぶといというのに、「単為生殖で、死ぬ間際に己のクローンを産み落とす」なんて(続編を作るのに便利な)設定まで存在しているため、根絶も至難。おまけに、ちょっとした船くらいならたやすく空の彼方まで吹っ飛ばしてしまうパワーもサメ映画随一。まさに王者の貫禄だ。 「死なない」サメや、「劇中で負けていない」サメに比べると、戦績の悪さが気になるところだが、逆に言うとそれ以外の部分では、一個体として圧倒的である。 なお、「サメの強さ=映画の面白さ」ではない。このランキング上位の作品が特別面白いかというと、必ずしもそういうわけでもない点には気をつけよう。 文/知的風ハット サムネイル/Shutterstock
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