歴代サメ映画“最強サメ”決定戦! 巨大、不死身、夢や雪を泳ぐ…笑ってられない恐るべき強さを秘めたサメたち
第4位:口から火の玉、目から電撃を放つ“ウィジャ・シャ・シャーク”
4位に推薦するのは、『ウィジャ・シャーク2』(2022年)に登場する幽霊ザメ、“ウィジャ・シャ・シャーク”だ。 地獄の支配者のしもべウィジャ・シャークは、その鋭い牙や強靭なアゴ、口から吐く火の玉、そのほか目から放つ電撃で相手を攻撃する。 サメが火の玉や電撃を操る意味がよくわからないし、まず地獄の支配者なる謎の存在の方がもっとよくわからないが、とにかくそういうものである。 そして最終的には巨大化し、摩天楼の間をノシノシと突き進む。哀れ一般市民は逃げ惑うほかなく、軍隊でもウィジャ・シャークを止めることはできない。 と、ド派手に暴れ回るウィジャ・シャークだが、実はこの『ウィジャ・シャーク2』、そもそも他のサメ映画以上にコメディ色の強いドタバタ映画であり、サメに限らず全体的に「ギャグとして」舞台設定が何でもアリ気味。 ギャグ世界の住人が演出上デタラメに強かったり不死身だったりするのを、純粋な強さとしてカウントするのはどうかと思われる一方、ただ黙殺するには忍びない暴れっぷりを披露してもいる。よって当記事では、暫定的に4位として紹介させていただきたい。
第3位:物理攻撃無効の雪山を泳ぐ“スカッカム”
最強の定義を「死なないこと」「滅ぼされないこと」とするならば、『アイス・ジョーズ』(2013年)に登場する人食いサメ、“スカッカム”も強敵だ。 このスカッカムは、シャーマンの手で山奥に封印されていた亡霊だ(劇中では精霊とも)。 ある日、ひょんなことからこの世に再び解き放たれてしまったスカッカムは、サメの姿で雪の中を泳ぎ、ゲレンデで大虐殺を開始する。なぜ山奥に封印されていた亡霊がサメの姿をしているのかはよくわからないが、とにかく血に飢えたスカッカムは、観光客をパクパク捕食していく。 そして、亡霊なので当然物理的には殺せない。少なくとも、劇中では人類側の反撃をものともせず、雪山を舞台に暴れ回る、無敵じみたサメなのだ。 さて劇中では無類の手強さを見せたスカッカムだが、殺せはしないにせよ、一応封印という対処法は確立されている(しかも山奥に倒れているトーテムポールを立て直すだけというお手軽さ)。 そして行動範囲が非常に限定的な一地域に留まっている点を考慮し、あえてこの順位とする。