響け大編成のハーモニー 初の合同練習、「弁慶記」吹奏楽、和歌山・田辺市
75人の大編成で奏でる「『弁慶記』吹奏楽プロジェクト」の初めての合同練習が14日、和歌山県田辺市南新万のひがし公民館であった。10代から60代まで世代を超えた音楽愛好者が集まり、12月の演奏会に向けて音を合わせた。 【ラジオドラマ「弁慶記」吹奏楽に 和歌山・田辺の記事はこちら】 「弁慶記」は田辺市生まれとされる武蔵坊弁慶を主人公にしたラジオドラマ。田辺市の地域局「FM TANABE(田辺)」が2022年に放送した。 吹奏楽プロジェクトは、音楽を通じて「弁慶生誕の地」を発信しようと、同局員で実行委員会を組織。ドラマで使用した楽曲を組み合わせた「弁慶記」組曲を演奏会で披露する。参加者を募集したところ、市内外の75人が集まった。 この日の合同練習には、約50人が参加。トランペットやクラリネット、フルート、打楽器などさまざまな楽器の音色を響かせた。 舞台音楽などを手がける音楽家で、弁慶記を作曲した岡田太郎さんも姿を見せ、参加者と親交を深めた。組曲の編曲は、市合併10周年記念曲「いにしえの道~崇高なる紀伊の大自然を讃(たた)えて」を作曲した八木澤教司さんが担当している。 実行委は「現在はこれほどの大編成で演奏をする機会が少なくなっており、わくわくしている。まずは自分たちが音楽を楽しみ、聴きに来てくださった人たちにもその思いが伝われば」と話している。 演奏会は田辺市新屋敷町の紀南文化会館大ホールで、12月1日午後2時から開催。現在、演奏会への支援を募るクラウドファンディングを実施している。 問い合わせは、FM田辺(0739・81・1237)へ。
紀伊民報