「もっと早く知りたかった…」ボロボロこぼれるお菓子をキレイに食べられる方法とは!? マナーのプロが上品な食べ方を伝授
日常の中にある小さな疑問や悩みを解決する「チャント!調査隊」。中山真希調査員(以下、中山調査員)が視聴者から寄せられた疑問や悩みを解決します。今回は、「ボロボロとこぼれてしまうお菓子を上手に食べたい」という悩みを調査しました。 【動画】こんな方法あったんだ! マナー講師が教えるお菓子をこぼさない食べ方はこちら【7分8秒~】
人前では食べられない!気を付けてもボロボロこぼれる三重の名物
調査依頼をしたのは、三重県在住のほのママさん。三重県民にお馴染みのお菓子「ブランカ」の「ロンド・カシュカシュ」がキレイに食べられないと困っているそう。 見た目はマドレーヌかマフィンのよう。普段の食べ方を見せてもらうと、こぼれる前提でティッシュを準備しました。袋の封を開け、薄紙を外した時点で、さっそくボロボロとこぼれてしまいました。 (依頼者・ほのママさん) 「いつもこんな感じ。(姿勢も)猫背になって恥ずかしい」 何度食べてもボロボロとこぼしてしまう、ほのママさんを見かねて、半信半疑の中山調査員も食べてみると、こぼさずに食べることができませんでした。 飽きのこない、素朴な甘みが特徴の「ロンド・カシュカシュ」は、周りがサクサクしていて、口の中の水分が一気に取られるお菓子。こぼさないようにする改善方法として、ほのママさんが考案したのは、吸いながら食べること。しかし、吸い込むと喉にお菓子が直撃してむせるため、この技は使えませんでした。
戦前からずっと愛される味「ロンド・カシュカシュ」の誕生秘話
中山調査員は、「ロンド・カシュカシュ」を製造する三重県・伊勢市の「ブランカ スイーツガーデン」へ。1日約3000個も焼き上げるという「ロンド・カシュカシュ」。丸いお菓子の上で、ナッツがかくれんぼしているように見えることから、フランス語の「ロンド(丸い)」、「カシュカシュ(かくれんぼ)」の単語を組み合わせて名付けられました。このお菓子について、店にいたお客さんや店員さんに尋ねました。 (女性客) 「こぼさないように食べようと思っても、落ちている」 お客さんも店舗スタッフも、こぼさず食べることができない「ロンド・カシュカシュ」。なぜこぼれてしまうのかを、ブランカ・石井隆久会長に尋ねました。 (ブランカ・石井隆久会長) 「戦前の話になりますが、ヨーロッパに行く貨客船の中で、お客さまに出す食事のデザートとして作ったお菓子を、(現代風に)再現した」 当時は、船内でも保存しやすいよう、固形の油を使い焼かれていたそう。その味を再現するため、粉の配合を生かしたり、バターを固形のまま練り込んだりと、現代風にアレンジして12年前から販売しています。こぼれにくさを配慮すると、お菓子の持ち味がなくなるため、改良は不可。石井会長もこぼさずに食べる方法があれば知りたいと、依頼するほどでした。