棚田米で球磨焼酎、寝かせるほど熟成 お笑い芸人の安井さん開発「刻の手紙」発売
日本の棚田百選に指定されている松谷棚田(球磨村三ケ浦)のコメで造った焼酎「刻[とき]の手紙」が、300本限定で発売された。吉本興業(大阪市)の熊本県住みます芸人で球磨焼酎大使の安井政史さんが、田植えから仕込み、蒸留まで携わった。 化粧箱入り720ミリリットルで5千円。深野酒造(人吉市)で常圧蒸留した。寝かせれば寝かせるほど熟成が期待できるという特徴から、安井さんが名付けた。 10月28日に球磨村役場でメディアに公開し、安井さんは「子どもの誕生記念にして二十歳の成長を祝って開けたり、会社創立10周年に開けたりと、時間をプレゼントするというコンセプト」と説明。瓶の前面にラベルはなく、付属の白い和紙のシールに贈り先の名や記念の言葉を書いて貼る。「掛け干しのコメで造った透き通るような味わいのぜいたくな焼酎。本当においしい。まずは生[き]で楽しんでほしい」と話した。 熊本市の鶴屋百貨店、球磨村の球泉洞、人吉市のHASSENBAで販売。吉本興業もネット販売する。鳥越商店☎0966(22)2375。(東寛明)