進む“ひとり社会” 2050年には単身世帯が4割超に…課題は『介護』と『孤立』国立研究所が推計 誰がどうやって支える?
海外と比べてみますと、「家族以外で困った時に、誰に頼れますか?」という質問に対して、日本の場合は、友人が約15%、近所の人が約15%、頼れる人がいないという方が約18%です。 一方でドイツの場合は、頼れる人は、友人が約46%、近所の人が約40%、頼れる人がいないは約5%ということです。 地域コミュニティのあり方という視点からも、考えていく必要ありますよね。 (指宿文 解説委員) 私も地域に溶け込むまで、子供が生まれてようやく自治会に入るとか、そういう経験を経てようやく地元の人とつながる。 仕事ばっかりしていると、やはり会社と自宅の往復で、地域とのつながりがない中で、しばらく生きてきた時に、振り返ると地域の清掃活動などに出ておけばよかったと思います。 そういう方が少なくなりつつあるのかなとも思いますし、どこまで「自分事」として考えられるかだと思います。まずは自分の身の回り、自分の家族はどうだろうか、近所の人はどうだろうかということに、ちょっとでも目を向けることで、大きく社会がすぐに変わるわけではないですが、ちょっとした一歩で変わるかもしれないと思って生活することが大事だと思います。
(中谷キャスター) 専門家は、このように話しています。 「ご高齢の方が働き続けられる環境も含めて、家族以外とつながる“居場所”作りが重要。問題に取り組むことで豊かな社会づくりのきっかけにできるのでは」と指摘されています。目の前のことだけではなく、いろんな角度から中長期的な対策が求められていると感じます。