河村勇輝、NBAでも貫く出場前の“一礼”。「当たり前じゃないことを再認識するため」の儀式は最高峰の舞台でも変わらず<DUNKSHOOT>
試合終盤のわずかな時間ではあるものの、開幕6試合中4試合に出場し、NBAプレーヤーとしてのキャリアを歩み始めたメンフィス・グリズリーズの河村勇輝。ステージは世界最高峰の舞台へと昇華したが、その謙虚な姿勢は変わっていない。 【動画】NBAの舞台でも変わらぬ姿勢。大歓声のなか一礼してコートに入る河村勇輝 河村と言えば、コートに足を踏み入れる前に深々と頭を下げる“一礼”が日本時代から恒例となっている。Bリーグで史上最年少MVPに輝いた時も、日本代表の司令塔として世界と渡り合った時も、出場前のお辞儀は欠かさなかった。 出場時の一礼は日本のミニバスや中高生では決して珍しい行動ではないが、プロの選手になっても彼ほど丁寧に長い時間、頭を下げる選手はほとんどいない。しかし、河村はアメリカの地でもそのルーティンを貫いている。 地元メンフィスのファンから“We Want YUKI!”の大合唱が起こり、ホームデビューを飾った現地10月26日のオーランド・マジック戦。中継にははっきりと映っていなかったものの、現地のレポーターが撮影した別角度の動画には、河村が日本時代と変わらぬ姿勢で一礼をしてからコートに入る様子が収められている。 同様の姿は自身4試合目の出場となった31日のブルックリン・ネッツ戦でも見られた。いずれの試合も3ポイントシュートを放つも決められず、初得点は今後に持ち越しとなったが、どんなステージでもブレない芯の強さが彼をここまで成長させたのだろう。 河村は以前、この一礼に込めた想いを次のように語っている。 「コートに立ちたくても立てない選手だったり、今自分がこうやってコートに立っていることは当たり前じゃないんだということを、試合に入る前に再認識するために、コートに入る前は一礼して、全力で戦うということを誓って入っています」 現状を見る限り、河村が今後すぐにグリズリーズの主力の立場になることは考えにくい。2WAY契約という立場上、下部のGリーグが開幕する11月8日(日本時間9日)以降は傘下のメンフィス・ハッスルでの活動がメインになるだろう。 それでも、この謙虚な姿勢を持ち続ける彼ならば、さらに成長した姿を見せてくれると期待せずにはいられない。 構成●ダンクシュート編集部
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