【映像】<センバツ注目選手>奥野翔琉中堅手(明徳義塾)50メートル5秒7のスピードスター センバツで狙うはランニング本塁打
製作・著作/毎日放送
◆奥野翔琉(おくの・かける)中堅手 四国王者の1番打者は疾風のように走るスピードスターだ。50メートル走5秒7と昨秋の公式戦7盗塁はともにチームトップ。「先頭打者が試合の流れを左右する。チームに勢いをつけたい」と意気込む。
有言実行となったのが四国大会準決勝の高知中央戦だ。一回の第1打席、平凡な二塁へのゴロで全力疾走し、ヘッドスライディングで内野安打をもぎ取った。打者一巡で一挙8点を奪う攻撃に結びつけた左打者は「勝ちに行くという気持ちが表れた」と喜ぶ。 京都府舞鶴市出身で、高知・明徳義塾中に進学。足を生かすために高校2年の春に内野手から外野手にコンバートされた。走る時に意識するのは足の接地時間を短くすること。冬場は長打を増やすために筋力トレーニングなどで体作りに取り組み、体重は8キロアップ。打球の力強さに手応えをつかんでいる。
試合中に笑うことはないが、「プレーには余裕を持っていないと駄目」と、好きな言葉は「笑う門には福来たる」。昨夏の甲子園では2試合ともに5番で先発出場し、いずれも安打を放った。2度目の大舞台での目標は「内野安打とランニング本塁打を打ちたい」。名前の通り、甲子園をさっそうと駆ける。【藤田健志】