小説家デビューの岡田真理さん「やりたいことに、前のめり」 今月刊行「ぬくもりの旋律」、主人公はスポーツ紙プロ野球担当記者 ライター、脚本家、NPO活動と八面六臂
ライター、慈善活動、脚本、小説…。わらじが二足では足りない活躍ぶりで、地元の静岡ではテレビコメンテーターも務める。「フリーランスなので生きるのに必死なだけです」と謙遜するが、次はどのような一歩を踏み出すのか。(篠田哉)
▼「ぬくもりの旋律」 30代半ばのスポーツ紙記者・月ヶ瀬直生は、担当するプロ野球・栄神タイガースで同郷でもあり親しい宮城峻太朗投手からMLB行きの希望を内々に聞かされる。タイガースについて取材に飛び回る中、直生は自閉スペクトラム症の次女を含む2人の娘の子育てを妻の栞にほぼ任せきり。ある日、直生は宮城の代理人を務める弁護士の持田文一に声を掛けられる。文一が同じ中学の1学年上の先輩と分かり、中学時に交流があった先輩の佐々倉美琴の近況をたずねてみるが…。
■岡田 真理(おかだ・まり)
1978(昭和53)年9月27日生まれ、45歳。静岡市出身。立大文学部卒業後、プロアスリートのマネジャーを経てフリーランスライターとしてプロ野球を中心にスポーツ分野を取材。2014年にNPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーションを設立。23年に脚本家デビューし、TBS系「私がヒモを飼うなんて」、テレビ朝日系「セレブ男子は手に負えません」を手掛けた。全日本軟式野球連盟理事のほか、地元静岡でテレビコメンテーターも務める。