亡き祖父に誓ったチャンピオンベルト 約束果たして島に凱旋 ボクシング日本王座獲得した川満俊輝選手、古里・宮古へ 恩師「次は東洋王者、世界王者に」
【宮古島】昨年12月にプロボクシング日本ライトフライ級王座を獲得した宮古島市出身の川満俊輝選手(28)=三迫ジム、宮古工業高-第一工業大出=の祝勝会が16日、市内の飲食店で行われ、大勢の来場者が王者の凱旋(がいせん)を出迎えた。 【写真】「120%、沖縄のために闘った」と語る具志堅用高さん 川満選手は、同9月に電話で「正月に必ずベルトを持って帰る」と約束した市内在住の祖父秀雄さんが、その1週間後に亡くなったことを明かした。 「気持ちが折れかけたけど『正月に帰るから待っていて』と祖父に約束し、そのために頑張った」と語った。 高校時代の知念健次監督は乾杯のあいさつで「お母さんと『辞めたい』と言いに来た後、どうにか辞めないでほしいと手紙を渡したら『一緒に頑張っていこうと思いました』と言ってくれた。下手な手紙でも続けさせることができてうれしかった」と振り返った。「次は東洋、世界王者になれると信じている」とまな弟子の飛躍に期待した。 祝勝会には座喜味一幸市長ら多数が参加。高校時代に知念監督の下で共に汗を流した元世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者で現在バンタム級世界ランカーの比嘉大吾選手(志成ジム)と、狩俣綾汰選手(三迫ジム)がビデオレターを寄せた。(宮古支局・當山学)