横浜との合同練習後に思いを語る日本代表ファカタバ・アマト（撮影・松本航）

　ラグビー日本代表で23年W杯全4試合に先発したフランカーのファカタバ・アマト（29＝リコーブラックラムズ東京）が、仲間を前に押し出す。 　14日は都内でFW陣がリーグワン1部の横浜キヤノンイーグルスと合同練習。秋のテストマッチに向けて「よりハイレベルなラグビーにするために、自分たちの戦術をしっかりと理解してプレーする必要がある」と引き締めた。 　現在は左フランカーを軸に、ロックでも練習を積んでいる。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチからは「よりハードキャリーをするように。しっかり肩を相手にぶつけにいけ」と要求されているという。ボールを持って前に進む意識を高めている。 　自身はトンガ出身。ニュージーランドの高校への留学を経て、来日して大東文化大へ進学した。24年2月27日付の官報で告示され、日本国籍を取得。ラグビーの選手登録名も姓名が逆転した。新たな思いで過ごす代表シーズン。開口一番、日本語で「日本のルールを守ります」と笑わせ「国籍を変えるというのは、すごく感情を揺さぶる1つだった。自分は日本人になれて、すごく誇りに思います。自分が最大限、日本を代表していきたいと思っています」と誓った。【松本航】 　◆秋のテストマッチ 　◇10月26日　対ニュージーランド（世界ランク3位、日産スタジアム） 　◇11月9日　対フランス（同4位、フランス・サンドニ） 　◇16日　対ウルグアイ（同17位、フランス・シャンベリー） 　◇24日　対イングランド（同5位、英ロンドン） 　※ニュージーランド戦はリポビタンDチャレンジカップ2024、欧州遠征はリポビタンDツアー2024として実施