タンク車から有害物質が噴出 オハイオ州シンシナティ近郊
シンシナティ、オハイオ州、9月25日 (AP) ― 米中西部オハイオ州シンシナティ近郊で9月24日、化学薬品タンク車から有害な化学物質が漏れ出したため、近隣の学校の生徒や住民に避難が指示された。 列車はシンシナティ郊外で国道50号線と並行して走る線路上に停車しており、タンク車を冷やすため、消防車から放水が続けられている。 消防当局によると、タンク車の圧力開放弁から、プラスチックやゴムの製造に使われる有毒で、可燃性の化学物質スチレンが漏れたという。 スチレンは頭痛や吐き気、呼吸器系の問題を引き起こし、長期にわたる曝露は、臓器障害を含むより深刻な健康問題を引き起こす可能性がある。 このため、現場付近の国道50号線、グレート・マイアミ川から半径800メートル以内の住民には避難指示が出されている。該当範囲内にある3カ所の学校では、教員と生徒全員が避難した。 オハイオ州では昨年、シンシナティから北東に約480キロ離れたイーストパレスティーンで起きた脱線事故で、危険な化学物質が漏れ出し、数日間燃え続けた。 この脱線事故は新たな安全規則を制定し、鉄道業界と連邦規制当局に対する監視を強めるきっかけとなった。 (日本語翻訳・編集 アフロ)