ヤクルト・奥川恭伸、プロ6年目の来季こそ完全復活！「一年間、1軍で活躍…その思いしかない」
来年こそは、完全復活のシーズンにする。ヤクルト・奥川恭伸投手（23）が20日、危機感を募らせながら、プロ6年目となる来季への決意を明かした。 「活躍できなかったら弾かれる世界なので、もちろん毎年思っていることですけど、結果を出さないといけない。もう一度、一年間、1軍で活躍したい。その思いしかないです」 胸には強い覚悟がある。今季は右肘痛などから復活し、6月14日のオリックス戦（京セラ）で980日ぶりに勝利したが、シーズン終盤に腰痛を発症。7試合で3勝2敗、防御率2・76の成績だっただけに満足などしていない。 奥川の活躍が、チームを変えるはずだ。2年目の2021年に9勝を挙げ、リーグ制覇と日本一に貢献。今季のチーム防御率3・64、先発に限った同4・02はいずれもリーグワーストで再建が急務になっている。リーグ5位からの巻き返しへ、柱となる投手の出現が望まれる中、高津監督は「特別扱いはしないけど、特別な存在であってほしい。投手陣を、チームを引っ張る一人でいてほしい」と期待した。 現在は、宮崎県で行われている秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」に参加中で、この日はソフトバンク戦（西都）に登板した。すでに「全体的なレベルアップ」を目指して肉体強化に励んでおり、今オフも2カ所のトレーニング施設を掛け持ちする。 11月2日に始まる松山秋季キャンプにも参加予定。背水の覚悟を持った奥川の完全復活への戦いはもう始まっている。（赤尾裕希）
