元日本代表・松井大輔氏が被災地を訪問「現状を発信し続けないといけない」石川県サッカー協会会長・北野孝一氏と対談|フットサル
令和6年能登半島地震および豪雨により被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。 【映像】松井大輔氏が被災地を訪れた様子 男女Fリーグを統括する一般社団法人日本フットサルトップリーグ(所在地:東京都文京区後楽1丁目4-18)は、ヴィンセドール白山・アビームコンサルティングとの3社共同プロジェクトとして、11月26日に令和6年能登半島地震および豪雨被災地の復興支援活動を実施しました。 その密着動画の中で、日本フットサルトップリーグ 松井大輔 理事長と、一般社団法人石川県サッカー協会 北野孝一 会長が対談を実施し、被災した石川県の現状を伺いました。 動画本編はこちら>>https://www.youtube.com/watch?v=LDlNCg-T8Pk また、日本フットサルトップリーグが12月10日(火)より実施した「令和6年能登半島地震・奥能登豪雨復興支援」のクラウドファンディングは、フットサルファミリーの皆さまの温かいご支援をいただき、目標金額を達成しています。 詳細はこちら>>https://camp-fire.jp/projects/815405/view?list=projects_will_publish_at
知って、発信することが大事
松井 チェアズミッションとして掲げた『PETIT À PETIT(少しずつの意)』の通り、Fリーグも復興に向けて少しずつ関われたらと考えています。Fリーグとしても、サッカー人としても、フットボーラーとしてもみんなを巻き込めたらと思っていますし、地域の人、関わってもらった人に恩返しすることによって、フットサルを見に来てくれたり、「運動が大事なんだ」と笑顔になってもらうことも大事だと思います。 北野 本当に復興支援を続けることが一番大事ですし、今の状況をわかってもらうために発信することも大事だなと、震災・豪雨から時間が経ってすごく思います。 水害の後、現場に行った時に「すみません、作業(復興支援活動)ができなくて」と伝えると、「来てくれるだけでうれしい」「忘れてほしくない」と言われました。なんとなく世の中が「(能登はもう)大丈夫じゃないの」という雰囲気が出ている時に、能登の人たちは「忘れられていくのかな」と感じて焦ると言っていました。なので、能登の今の状況は発信し続けていかないといけません。 (復興は)10年では終わらないと思います。ただ、先のことは言っていられないので、まず1~3年は精力をかけて、できることはすべてやろうと考えています。 松井 雨、雪関係なく、運動ができる場所がここ1、2年くらいで減ってきているので、(Fリーグとして)一緒にできることがあるのではないかと考えています。復興支援の交流は体育館でやっていると思いますし、おじいちゃんもおばあちゃんも、みんなで一緒に運動できる「フットサル体操」をつくっていくので、それも絡めながらできるとありがたいなと思います。 北野 そうですね。もともと石川県は元々雪国なので、みんなフットサルを通過しているので……。 (中略) 北野 今日は本当に、(復興支援活動に)行ってもらえたことがうれしいです。そこで作業してもらうことが、今の能登の現状を一番実感してもらえると思います。その実感が発信の元になると思いますし、足を運んでもらい、知ってもらいたいですね。 松井 今は何が一番足りないですか? 北野 正直、ボランティアが足りないです。あの泥をよける作業は厳しいですしね。物資については、皆さん気にして送ってくれています。ただ、この先冬になると、もしかしたら「着るものがない」なんてことは起こり得ると思っています。 編集:大西浩太郎 文:伊藤千梅