【ついやりがちな「バカにされる言動」ランキング】3位「質問の答えになってない」、2位「自分の意見がない」、を抑えた第1位とは……?
「あいつ大丈夫……?」「お客さんのところ連れて行くのやめとこうか」 というように周りからバカにされたり、信頼を得られなかったりする人には共通点がある。 そう話すのは2023年と2024年の2年連続でビジネス書年間ベストセラーランキング1位に輝き「もっと早く出会いたかった!」「社員全員に読ませている」などと多くの人の心を掴んでいる『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者・安達裕哉氏。本記事は、コンサルタントとして様々な企業を訪問し、数多のビジネスパーソンと仕事をしたきた安達氏にビジネスパーソンが周りからバカにされる言動をランキング形式で発表してもらった。(構成/ダイヤモンド社・淡路勇介) 「頭いいと思われたい」「バカだと思われたくない」 社会的動物でこれは人間なら誰しも思うことだろう。「この人の言うことなら大丈夫だ」という信頼を得ることはどんな仕事であれ重要だ。 実際コンサルタントとして何千人もの人と対峙してきて、周りからバカにされてしまう人にはある共通項があることに気がついた。簡単なように見えて意外とやってしまいがちなことではあるので、皆さんも人と会う前に少し意識してみてほしい。 ● バカにされる言動3位 質問の答えになっていない 「聞かれたことにちゃんと答えられない人」がいる。 聞かれたことに答えるなんて、子どもではあるまいし、そんなの簡単じゃない? そう思う人もいるかもしれない。 たとえば、お客さんのところに上司と部下と二人で訪問したとする。 途中で上司は別の打合せがあったので先に帰り、部下だけそのお客さんと引き続き話をすることになった。 後ほど、会社に戻って上司が部下に「さっきのお客さん、納得してくれた?」と聞くと、 こういう答えが返ってくることがある。 「あっ大丈夫だと思います」 と答えると、この瞬間、上司は違和感を覚えるはずだ。なぜなら質問の答えになっていないから。 上司が知りたいのは、「お客さん納得してくれたかどうか」という事実。「大丈夫だと思います」というのは、この人の感じたこと。つまり、感想である。 この場合、「はい、納得してくれました」や「納得してくれませんでした」といったように、まずは事実を答えることが重要。 感想を述べたい場合は、事実を述べた後。 「その場では納得してくれませんでしたが、追加で資料を用意すれば大丈夫だと思いますので、後ほど資料を見ていただいてもよろしいでしょうか?」 というように。 ● バカにされる言動2位 自分の意見が言えない たとえば会議中。 「今出た発言について安達さんははどう思う?」と聞かれた時に 「いや…あの…特にないです」 みたいに自分の意見を言わないでばかりいると、「あいつはダメだな……」という評価を受けてしまう。 逆に意見を求められたときに、自分のオリジナリティある見解を表明できる人は、信頼されるし、頭がいいと思われる。 私は、コンサルに入って新人の頃は、自分の意見を最初に言え、と教わった。 間違っててもいい。新人だったらむしろ間違えて当たり前。最初に間違っていたとしても新人が意見することで、他の人が意見しやすくなる。実際、コンサルティング会社では、会議などで最初に意見した人は、どんな意見であれ評価されていた。 ● バカにされる言動1位 意味をちゃんと理解せずにカタカナ言葉を多用する人 やたらとカタカナ言葉を使う人がいる。 「イシュー(課題・問題)」とか、「ペインポイント(コストをかけても解決したい課題)」などをきちんと意味を理解せずに多用するのは危険だ。 コンサルタントとしてかず多くのビジネスパーソンと対峙してきて思うのは、頭のいい人ほど言葉に敏感だ、ということだ。 たとえば「戦略」という言葉。簡単な言葉のようで使うのが難しく、報告書などでこの言葉を使うと上司からよく注意された言葉の一つだ。 「口は災いのもと」ということわざがあるが、まさしく普段、何気なく無意識でやっている言動で「この人大丈夫か」と思われてしまうケースは少なくない。これはプライベートでも同様だろう。もちろん気にしすぎて何も話せなくなったら元も子もないが、この機会に一度話す前に立ち止まってみてほしい。
安達裕哉