札幌・ペトロヴィッチ監督今季限りで退任へ J1歴代3位の通算240勝の名将
J1札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)が今季限りで退任することが29日、決まった。三上大勝代表取締役GM(52)が公式ホームページに「北海道コンサドーレ札幌にかかわる全ての皆さまへ」と題した表明を掲載。その中で「今シーズンの最後までミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)監督と戦う決意をしました」とペトロヴィッチ体制の継続を発表すると同時に「今シーズンをクラブとミシャ監督との集大成として考えている」と在籍7年目の今季で任を解くことにも触れた。 06年に広島監督で日本でのキャリアをスタートさせた同監督は、12年から指揮した浦和ではルヴァン杯を制覇。札幌1年目の18年はクラブ史上最高の4位へ導いた。29日時点で降格圏の19位に沈むが、歴代3位のJ1通算240勝を挙げる名将のラストをぶざまな形で終わらせないためにも、異例のクラブ表明を機に巻き返しを図る。同GMは取材に「(監督は)今季限り」と明言した上で「J2降格をして最後になるというのは避けなければいけない」と決意を示した。 ◆ミハイロ・ペトロヴィッチ 1957年10月18日、旧ユーゴスラビア・ロズニツァ生まれ。66歳。現役時代はMFとして同国のレッドスターなどで活躍。同国代表で1試合出場。引退後はSグラーツ(オーストリア)などの監督を経て、2006年6月からJ1広島、12年から浦和、18年から札幌を指揮。主な成績は16年ルヴァン杯優勝、19年同杯準優勝。天皇杯は広島と浦和で準優勝を各1度。愛称はミシャ。
報知新聞社