「ヤーレの踊る悪魔」祭り ベネズエラで275年続く奇祭
サンフランシスコ・デ・ヤーレ、ベネズエラ、5月31日 (AP) ― 南米ベネズエラの首都カラカスのすぐ南に位置するミランダ州のサンフランシスコ・デ・ヤーレでは5月30日、275年間続いた恒例の祭り「ヤーレの踊る悪魔」が開催され、ドラムの響きに合わせて頭のてっぺんからつま先まで真っ赤な衣装に身を包んだ数百人参加者が、町の通りを踊り歩いた。 祭りそのものも独特だが、それ以上に興味深いのは、祭りの起源が定かではないということだ。 干ばつや不作に見舞われたカトリック教徒が神に雨を求めたことにさかのぼるという言い伝えがある。 また、雨が降ったことで、感謝の意味で神へ貢ぎ物をするという説と、奴隷が主人に抗議するために仮装したという説もある。さらに、その全部だという人までいる。 (日本語翻訳・編集 アフロ)