子どものアトピー性皮膚炎は私のせい? 肌をかきむしり夜はかゆくて眠れない…症状を抑える対処法
神経質になり過ぎてもうまくいかない
もう一つのアトピー改善ポイントですが、これはアレルギーを引き起こす物質(ホコリ、ダニ、カビ、花粉、食べ物など)によって対応が異なります。お子さんの顔が皆違うように、アレルギーを引き起こす物質も一人ひとり違います。血液検査やパッチテストなどの結果に応じて、普段の生活での対策をアドバイスしていますが、あまり神経質になり過ぎてもうまくいきません。最も反応の強い物質への対策を重点的に、可能なことから少しずつ対策を行っていくことで効果が出た例は多くあります。対策でお困りの場合は,気軽に皮膚科医に相談してください。
野村有子(のむら・ゆうこ)
慶応大学医学部卒業後、同大皮膚科で免疫に関する病気や皮膚腫瘍の研究に従事。その後、神奈川県警友会けいゆう病院でアトピー性皮膚炎や膠原(こうげん)病などさまざまな病気の治療に携わった。1998年に横浜市に野村皮膚科医院を開業。アレルギー対応モデルルームやアレルギー対応カフェを併設し、皮膚疾患で悩んでいる多くの患者の診療を行う。特に疾患の診断と原因検索、スキンケア指導や生活指導に力を入れている。