発掘の最前線、間近に見て 斎宮博物館 207次―2区を随時公開 三重・明和町
三重県多気郡明和町竹川の斎宮歴史博物館は今月から、同所の史跡斎宮跡第207次(2区)を随時公開する「史跡斎宮跡の発掘現場で歴史を体感しませんか」を実施している。土日祝と水曜日を除く毎日、発掘調査の様子を自由に見学できる。 同館では今月から博物館の南約500メートルの近鉄山田線の北側に当たる地点で発掘調査を行っており、解明を進める現場で、臨場感とともに歴史ロマンを体感してもらおうと公開する。 今回の207次(2区)発掘調査は、奈良時代の斎王宮殿推定地の正殿などが発見された東正方位区画から北へ20メートルほどの地点に位置し、奈良時代の建物などの存在が想定される。現場では発掘作業を行っている様子や土器などの出土品を間近に見ることができる。 公開は、来年2月14日まで(12月26日~来年1月10日を除く)の月、火、木、金曜日の午前9時から午後4時まで(正午から1時間は休憩)。 同館では「周辺からは飛鳥時代、奈良時代の重要な施設が見つかっています。こちらでも大きな発見があるかもしれません。実際に現場を見てもらえると、より歴史の雰囲気を味わってもらえると思いますので、足を運んでいただければ」と話している。 問い合わせは同館TEL0596(52)3800へ。