「年間100回以上遠征していた」“元アイドルオタクのアイドル”が武道館のステージに立つまで
アイドルオタクが考えるアイドルとファンの関係性
――アイドルになった現在も、アイドルオタクの活動は続けているのでしょうか? 小鳥遊るい:アイドルになってからは、もちろんあの頃のような活動はできなくなってしまいました。好きなアイドルのライブがあるときは、私もライブをしているので(笑)。代わりに、ステージの裏側でたくさんのアイドルと話せるようになりました。でもいまだに「無銭で接触するなんてとんでもない!」と思っています。チェキ代をお支払いできれば、どれほど気持ちが楽か……。アイドルをしながらアイドルオタクをする観点でいえば、VTuberさんは推しやすいんです。スマートフォンを通して気軽に会えるし、アーカイブも残るのでいつでも推し活ができます。 ――最近、推しのVTuberが卒業してしまったとの話を聞きました。 小鳥遊るい:私がずっとずっと大好きだった「湊あくあ」さんが卒業をしてしまいました。やり切って、理想的ともいえる卒業だったとはいえ、やっぱり寂しくて……。この前「SHOWROOM」で、そんな私の切ない気持ちをファンの方に聞いてもらっていたんです。そしたら「るいちゃんは卒業しないよね?」とコメントがきて「そういえば私、“こっち側”だった……」と気付きました。どのタイミングで卒業を決意しても、そのときにまだまだ私を必要だと悲しんでくれるファンの方がいる。そんな風にあらためて思うと「私もう、アイドルずっとやめられない!」って気持ちになりました。 ――小鳥遊さんといえば、裏アカでコスプレを披露している様子が……? 小鳥遊るい:ちゃんと事務所から許可を取っているので、裏アカじゃないですよ(笑)。コスプレの活動は、いまのところ99%趣味なんです。2024年の夏に参加した「コミックマーケット104」では、涼宮ハルヒのコスプレをしました。裁縫が得意なので、カチューシャは自分で作っています。コスプレやアニメなどに関することは『#ババババンビ』のなかでも私だからこそ広げていける領域です。自分自身も楽しみつつ、仕事としてもコスプレができればいいなと思っています! サブカルな私も愛してもらえるような写真集に