ご飯はいつも「早炊き」です。通常炊飯と比べて電気代は高くなるのでしょうか?
仕事や子育てなどで忙しいなどの理由から、時短のために炊飯器の「早炊き」機能を利用している人もいるのではないでしょうか。早炊きは通常炊飯と比べて早くご飯が炊けるため、時間がないときや寝坊したときに便利です。 しかし、早く炊ける分だけ電気代がかかりそうなイメージを持っている人もいるでしょう。そこで本記事では、炊飯器の早炊きは、通常炊飯と比べて電気代が高くなるのかということについて解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
早炊きでも電気代はほぼ変わらない
炊飯器を販売する企業複数社の公式ページで、早炊きと通常炊飯の電気料金はほとんど変わらないと書かれているところが多くありました。多くの炊飯器では、早炊き機能は高火力でお米を炊くように設定されています。 よって、使用時の消費電力は高くなる可能性はありますが、早く炊き上がることで結果的に電気代を抑えられます。早炊きのほうの炊飯時間が短くなることで、機種によってはむしろ電気代が安くなるケースもあるようです。 例えば、1回の炊飯にかかる消費電力量は117Wh、電気代の目安単価は公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が公表している31円/kWh(税込)とします。 この場合の炊飯1回あたりの電気代は、117Wh÷1000×31円=約3.6円となります。早炊き機能を使用した際の消費電力量ついては記載がありませんが、通常炊飯とほぼ変わらないと考えてよいでしょう。
そもそも早炊きとは?
機種にもよりますが、炊飯器の通常炊飯はご飯が炊き上がるまで45~60分程度かかります。 一方、早炊き機能を使用すると、20~30分ほど炊飯時間を短縮できるのが魅力です。通常炊飯では「吸水」「炊き上げ」「蒸らし」の3ステップでご飯を炊き上げていきますが、早炊きの場合は各工程の時間を少しずつ短縮したり、高火力で一気にお米を炊き上げたりします。 早炊き機能を使用すると、ご飯の味が落ちるのではないかと心配している人もいるでしょう。結論からいうと、早炊き機能を使用すると、ご飯がやや硬めに炊き上がることがあります。 ご飯が硬めに仕上がる理由としては、吸水時間が短いことも影響しているでしょう。とはいえ、最近の炊飯器は機能が向上しており、早炊きだと分からないほどおいしく仕上がることが多いです。