「GOする」と、もれなく手数料!? タクシー不足の原因にも…現場から不満噴出「配車アプリ」の裏側
いつの間にか、いろいろな「手数料」が…
登場したばかりの頃は便利なシステムに思えたが、いつの間にかいろいろ“手数料”をとられるようになっているタクシー配車アプリ「GO」。 【美しすぎ!】すごい…! 「稼ぐ人は月60万以上」20代トラガール4人「華麗な素顔写真」…! 調べてみると、昨年11月14日の一般乗用旅客自動車運送事業の運賃改定に伴い、「迎車料金」がタクシー事業者ごとに変更されることになり、同時期に「アプリ手配料」なる手数料がプラスされたため、あまり話題にならなかった経緯がある。 もともと「運賃+迎車料金420円」のところ、変更後に「運賃+迎車料金300円〈※〉+アプリ手配料100円〈※〉(※タクシー会社・エリアによって異なる)」になったと説明されると、利用者側にはお得になった印象すらあったかもしれない。 しかし、混雑時間帯などによって、周辺のタクシー車両に空車がない場合に優先的に手配される「優先パス手配料」(300~980円。一定ではない)や、乗務員や車種指定、空気清浄機搭載車の条件指定手数料など、気づくと様々な手数料だらけ。 こうした改悪について、あるIT業者は「アプリの開発は基本的に、最初は無料とか赤字覚悟でやって、ある程度のシェアをとった段階で、有料化や課金に移行していくやり方。GOなどのタクシー配車アプリも何ら特殊なことではありません」と説明する。 ◆手数料はタクシー運転手には還元されていなかった… しかし、驚くべきは、こうした手数料が運転手には還元されないこと。 都内のある個人タクシー事業者はこんな不満を打ち明ける。 「優先配車(優先パス手数料)は、実際にとると、非常に遠いところが多く、5~6キロ走らされるなんてザラ。しかも、この手数料から運転手には1円も入らず、GOアプリの会社が全部とっちゃうんですよ」 こうしたタクシー運転手の待遇については、自交総連(全国自動車交通労働組合総連合会)副中央執行委員長の德永昌司さんもこう話す。 「これらの手数料はアプリ会社の収益になっていて、タクシー会社もしくは乗務員さんの売り上げには反映されていません。大きな問題だと思います。 アプリが寡占化されてくると、将来的にはタクシーの本来の公共料金運賃とは別に、アプリ会社の利用料がどんどん膨らんでいく可能性があるわけです」(德永さん)