小池知事、豊洲百条委は「肝心なところが分からなかった」
東京・豊洲市場移転問題を調査する東京都議会の百条委員会について、小池百合子知事は7日の定例会見で「記憶がないとか、肝心なところが分からない部分も多かった」と振り返った。
百条委は、石原慎太郎元知事や浜渦武生元副知事ら計24人の証人喚問を行い、4日に予定された日程が終了した。小池知事は「なぜ(豊洲市場の整備費が)6000億円以上にふくらんだのか、土壌汚染対策が800億円を超えたのか。雪だるま式にころがっていった印象がある」と述べるとともに、「それぞれの答弁からは、決定時には空気のように決まっていった印象を受けた」とした。 3日には「市場のあり方戦略本部」の初会合が開かれたが、専門家会議や市場問題プロジェクトチームが公開されているのに対し、冒頭の小池知事あいさつのみの公開で、その後の議論は非公開とされた。これについて小池知事は「オープンにするかどうか検討する」と述べた。 (取材・文:具志堅浩二)