カメラ初心者の行き当たりばったり旅~北海道編~ 廃墟から鉄火巻きまで撮り尽くす
リアルサウンドテック編集部による連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。ガジェットやテクノロジー、ゲームにYouTubeやTikTokまで、ありとあらゆる「エンタメ×テクノロジー」に囲まれて過ごす編集部のスタッフが、リレー形式で毎週その身に起こったことや最近見て・試してよかったモノ・コトについて気軽に記していく。第34回は大学卒業まで北海道で生まれ育ったはるまきもえがお届けします。 【写真】北海道のお祭りや廃墟、洞窟の様子 ・北海道ならではの文化とお祭り 北海道に住んでいるときは日常すぎてあまり意識していなかったのですが、東京にいる時間が長くなると、北国の文化を客観的に見るようになりました。実家を例に紹介していこうと思います。 たとえばこちらの二重玄関。正式には『玄関フード』と呼ぶそうです。一軒家やお店ではこれが当たり前のように感じていましたが、上京してからは縁が遠くなりました。寒さや雪を防ぐためにあるようですが、真冬の寒いときは外側の扉が凍るので、たまに足で蹴って突破していました。懐かしい思い出です。 これは融雪機です。冬になると我が家の前の道にも除雪機は入るのですが、除雪機が通ったあとは轍ができ、車を出すことができなくなります。だから結局人の手で雪かきをしなければいけないのですが、我が家はこの融雪機のなかに雪を投げ入れて溶かします。 帰省した日は夏だったのでなかが茶色く濁っていますが、使うときはこのなかに大量のお湯が流れ、入れた雪を溶かしてくれます。 帰省した時期はちょうど『YOSAKOIソーラン祭り』が開催されていました。さっぽろテレビ塔のある大通公園を中心に、至るところでいろんなチームが演舞を披露します。私の友達間だけかもしれませんが、みんなだいたい幼稚園や小学校でよさこいを通ってくるので、『ソーラン節』の1番まではなんとなく歌えます。 夏は『YOSAKOIソーラン祭り』、秋は『さっぽろオータムフェスト』冬は『さっぽろ雪まつり』が地元の一大イベントになります。観光客もたくさん来て出店もいっぱい出るので、機会があればぜひ来てみてください。 すすきのにも足を伸ばすと、初めて見る商業施設が2つもできていました。ひとつが『moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)』。4階~6階には『AOAO SAPPORO(アオアオ サッポロ)』という水族館が入っているそうです。 もうひとつが『COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)』。映画館も入っているようなのですが、飲食店フロアがおしゃれというか、かなり今どきで、友達と時代の流れに圧倒されました。 ・定山渓で初めて直面した廃墟と洞窟 別日では友達と定山渓や大滝に行ったり、母と温泉に行ったりしました。 定山渓は札幌から車で1時間弱の場所にある温泉街です。東京でいう箱根みたいな感じです。 帰りがけに発見したのが『山渓苑』という廃墟ホテルです。遠目からなかの様子がうっすら見えましたが、荒れていて入り口も開いてて少し怖かったです。友達に「悪い取引に使われているかもしれない」と言ったら、「ドラマの見過ぎだ」と一蹴されました。 こちらは母と日帰り温泉で行った旅館『ぬくもりの宿 ふる川』です。内装がかなりこだわっていて浴場も広く、大満足でした。定山渓の歴史や昔の資料なども展示してあるので、ひと味違った宿を体験したい方にはおすすめです。 近くに『岩戸観音堂』というところがあったので、母と行ってみることにしました。 建物のなかには洞窟の入り口があり、なかでは観音さまが33体並べられているようです。私は心霊が苦手なのでビビり散らかしていましたが、母は意気揚々と入場料金を払い、中に入っていきました。我が母親ながらどうかしています。 洞窟はどうやら120メートルあるようです。私は少し前にホラー好きの友達に付き合わされ『呪詛』という台湾ホラー映画を見たのですが、そのなかに洞窟のシーンがあったな……と最悪なタイミングで思い出しながらなんとか往復して戻ってきました。 母もさすがに怖かったようですが、2人で律儀に観音様の名前と説明書きを一つひとつ丁寧に見ながら回ってきました。 そんな感じで、1週間の帰省を楽しんできました。ほかにも人生で初めてジップラインをしてみたり、31歳にしてプリクラを撮ったり、数年ぶりに中山峠で芋餅を食べたりなどいろいろ楽しんできました。最後にありえないぐらいマグロが溢れ出ている鉄火巻きを載せて締めくくりたいと思います。 これが北海道の鉄火巻きだ!!!
はるまきもえ