小栗旬や浅野忠信が監督した「MIRRORLIAR FILMS」5作発表、藤森慎吾・伊礼姫奈ら出演
オムニバス映画「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ) Season6」の公開日が12月13日に決定。小栗旬の監督作「1/96(キュウジュウロクブンノイチ)」で藤森慎吾(オリエンタルラジオ)が主演を務めるほか、浅野忠信ら4名が監督する作品の詳細も明らかになった。 【画像】小栗旬が監督、藤森慎吾が主演した「1/96」場面写真 クリエイターの育成発掘を目的として伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らが発足した短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」。これまで俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した42本の短編映画が劇場公開されてきた。Season6では秋田県秋田市を拠点に、地方創生やシティプロモーション事業として官民一体となる実行委員会の組成が行われたほか、一般参加型プロジェクトとして市民参加の制作・上映・映像制作ワークショップが開催された。 「1/96」は日常へのストレスを抱えたサラリーマンで2児の父・成田の現実逃避をする一夜がモノローグ形式で描かれた作品。小栗は「シュアリー・サムデイ」以来約13年ぶりに監督を務めた。浅野が「R246 STORY」以来15年ぶりに監督した「男と鳥」は、ゾンビ侍や飛べない鳥、神などが登場するファンタジー。田中一平、阿部、大原海輝、板橋駿谷が参加した。 「TAO」名義でモデルとしても活動する岡本多緒が監督・脚本に初挑戦した「サン・アンド・ムーン」では、葬儀帰りのレストランで異母兄弟が繰り広げる会話劇がつづられる。出演したのは曽我潤心、岡本、後藤萌咲。ロサンゼルスで映画制作を学んだ鬼木幸治の監督作「FAAAWWW!!!(ファー)」は、誰もいない河原に静かに佇む2人のチンピラと、ゴルフクラブを握りしめた異様な男が織りなす物語だ。同作には星耕介、亀沢純一、保田泰志が参加している。 さらに写真家・映像作家である増田彩来が実体験にもとづき製作した「カフネの祈り」では、ノンフィクションとフィクションのはざまにある“嘘のない感情”が表現されている。伊礼姫奈が主演を務め、祖父役で井浦新が出演。田島令子、板谷由夏、山中崇、野澤しおり、栗田愛巳、星野翼、藤崎ゆみあ、瀬戸芭月もキャストに名を連ね、主題歌をSHE'Sが担当した。あわせて本ビジュアルと各作品の場面写真が解禁。岡本、鬼木、増田からのコメントも以下に掲載している。 「MIRRORLIAR FILMS Season6」は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で2週間限定上映。11月16日には秋田・秋田拠点センターALVE/AL☆VEシアターで先行上映イベントが開催され、秋田市の学生がワークショップを通じて制作した地域特別制作作品「ボクと鹿」もスクリーンにかけられる。さらに10月13日には、北海道・サツゲキで開催される札幌国際短編映画祭でプレミア上映も行われる予定だ。なおSeason7には監督として加藤浩次、加藤シゲアキの参加が決まっている。 ※藤崎ゆみあの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記 ■ 岡本多緒 コメント 主に海外で俳優として活動していた私は、日本語での演技を収めた宣材(リール)がないことに気づき、母国での活動も視野に入れ、私自身が演じたいと思う作品を自ら作ろうと決意したのがこの映画の始まりでした。当初はその目的だけでしたが、実際に作ってみると、思いがけず映画制作の魅力に惹かれ、今後も制作を続けていきたいと強く思いました。これを書いている今は3作目の準備中であります。この作品が全ての始まりで、大きな起点となっているので、そんな大切な作品がMIRRORLIARに収録されることを非常に光栄に思っております。 ■ 鬼木幸治 コメント この度は「FAAAWWW!!!」をご選出いただき、素晴らしい作品と共に上映、配信が決定し、驚きと共に大変感謝しております。 今作「FAAAWWW!!!」は超低予算の手作り自主制作短編映画ながら、錚々たる作品の中に仲間入りさせていただき、あまりの想定外な状況に、私自身は大変な緊張を覚えております。しかし、ご覧いただく皆様においては、肩の力を抜いてご鑑賞いただいて、もし楽しんでいただけたとしたら、これ以上ない幸いに存じます。 ■ 増田彩来 コメント 人は人では変わらない、けど影響を受けるのも人で、そういう意味では人でしか変わらないんだと思います。 それはもう会えない人とのことでもそうで。 私たちは手遅れでやっと生きている。 祈りがあるから人は生きれるんだと、私は思います。 (c)2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT