小柳友・松浦司が二人芝居、池田小事件題材の西森英行「サイレントヴォイス」をリメイク
小柳友と松浦司がW主演を務める舞台「サイレントヴォイス」が、7月31日から8月4日まで東京・浅草九劇で上演される。 【写真】小柳友 「サイレントヴォイス」は、2001年の附属池田小事件を題材に、西森英行が2021年に朗読劇として立ち上げた作品。今回は、西森の脚本、相原雪月花の演出により、新たに二人芝居としてリメイクされる。劇中では、無差別殺人の実行犯と、彼と向き合う弁護士との対話を描くヒューマンドラマが展開。弁護士の平健吾役を小柳、実行犯の佐久田冬馬役を松浦が担う。 西森は「法とは何か。弁護とは何か。人はどこまで人と向き合えるのか。子供たちの安全。犯罪被害者支援。傷ついた心のケア。社会的弱者へのまなざし。今なおつづく多くの課題を、社会に投げかけたこの事件。優れた俳優である小柳友さん、松浦司さん、そして気鋭の演出家である相原雪月花さんによって、この作品が多くの方に届き、観て下さった皆さんにとって、ささやかな何かのきっかけとなることをと、心より願っております」とコメント。 相原は「本作は、西森さんが『附属池田小事件』を題材に、実際に、関係者のみなさまに取材を重ねて著述された、西森さんの魂の声が強く込められた作品であると同時に、『人として』生きるのに必要なものはなんだろうか?と、心に訴えかけてくる作品だと感じています。コロナ禍以降、現在の社会情勢としても『人として』あるべき自由や道などを選択しづらい、『あるべき姿』から遠のいていっているように感じます。『あるべき姿』とはどのようなものか、この作品が訴えかける、声なき声であり、社会であり、『人として』生きる道とはどんなものなのか、自問自答をしながら創っています」「小柳友さん、松浦司さん、素晴らしい俳優のお二方と共に、様々な角度からこの作品を捉え、取り組んでいきたいと考えています」と語った。 なおチラシのビジュアルは、テレビアニメ「葬送のフリーレン」エンディング映像のイラストを担当したhohobunが、作品のイメージを元に手がけた。 チケットの一般販売は6月30日11:00にスタート。 ■ 西森英行コメント この作品は、2001年6月8日に大阪で発生した「附属池田小事件」をモチーフに執筆した作品です。 創作ですが、物語の細部は、事実に基づいています。この事件に関しては、事件関係者の方々に取材をさせて頂き、これまで「悪党」、「大悲」、朗読劇「サイレントヴォイス」と、様々な形で上演を重ねてきました。今回、相原さんからこの作品を上演したいとお話を頂き、二人芝居へと再構築。ディスカッションを重ね、作品のテーマにより深く迫った対話劇になりました。法とは何か。弁護とは何か。人はどこまで人と向き合えるのか。子供たちの安全。犯罪被害者支援。傷ついた心のケア。社会的弱者へのまなざし。今なおつづく多くの課題を、社会に投げかけたこの事件。優れた俳優である小柳友さん、松浦司さん、そして気鋭の演出家である相原雪月花さんによって、この作品が多くの方に届き、観て下さった皆さんにとって、ささやかな何かのきっかけとなることをと、心より願っております。 ■ 相原雪月花コメント この度、脚本家の西森英行さんの作品「サイレントヴォイス」を上演させていただく運びとなりました。 本作は、西森さんが「附属池田小事件」を題材に、実際に、関係者のみなさまに取材を重ねて著述された、西森さんの魂の声が強く込められた作品であると同時に、「人として」生きるのに必要なものはなんだろうか?と、心に訴えかけてくる作品だと感じています。コロナ禍以降、現在の社会情勢としても「人として」あるべき自由や道などを選択しづらい、「あるべき姿」から遠のいていっているように感じます。「あるべき姿」とはどのようなものか、この作品が訴えかける、声なき声であり、社会であり、「人として」生きる道とはどんなものなのか、自問自答をしながら創っています。 そして、小柳友さん、松浦司さん、素晴らしい俳優のお二方と共に、様々な角度からこの作品を捉え、取り組んでいきたいと考えています。 ■ サイレントヴォイス 2024年7月31日(水)~8月4日(日) 東京都 浅草九劇 □ スタッフ 脚本:西森英行 演出:相原雪月花 □ 出演 平健吾:小柳友 佐久田冬馬:松浦司