【速報】30年前から不正か…カイゲンファーマに39日間の「業務停止命令」バリウム検査の発泡剤など『試験の数値改ざん』『必要な検査せず出荷』
12月22日、大阪市中央区にある製薬メーカー「カイゲンファーマ」が北海道の工場で製造した医薬品の成分等が承認事項と異なる事実や虚偽の試験結果記録を作成し出荷するなどしていたとして、大阪府は会社に対して39日間の業務停止を命じました。 大阪府によりますと、カイゲンファーマは胃のバリウム検査で使われる発泡剤について、成分の試験で規定の数値を下回っていたにもかかわらず数値を改ざんしたほか、内視鏡検査で使われる胃や腸内の消泡剤について、出荷するのに必要な試験をせずに出荷するなどしていたということです。 今年1月にカイゲンファーマ側が大阪府に報告し、府の調査ではカイゲンファーマの北海道小樽市にある工場で、数値の改ざんは少なくとも1993年から続いていたとみられるということです。 健康被害は確認されていないということです。 府は、医薬品医療機器法などに違反するとして、カイゲンファーマに対し22日付けで業務停止命令を出し、12月25日から来年2月1日まで医薬品の販売業務を停止するよう命じました。 カイゲンファーマは「製薬メーカーの信頼を損ねる事態に深く反省している。再発防止に努める」としています。 カイゲンファーマはかぜ薬の「改源」などの商品を販売する製薬メーカーです。