全国高校ラグビー、長崎北陽台が初戦で快勝劇…抽選で花園切符逃した昨年から「悔しい思いでやってきた」
ラグビー・全国高校大会第2日(28日・大阪花園)――1回戦10試合が行われた。長崎北陽台(長崎)は城東(徳島)に快勝。昌平(埼玉)は7トライで開志国際(新潟)を、高知中央(高知)は若狭東(福井)を破った。尾道(広島)は零封勝ちで初戦突破。近大和歌山(和歌山)は6度目の出場で大会初勝利を挙げた。29日は試合がなく、シード校が登場する2回戦16試合は30日に行われる。 【写真】全国高校ラグビー、佐賀工が初戦突破
長崎北陽台56-19城東
序盤からFW陣が圧倒的なパワーを発揮した。長崎北陽台が、昨年のうっぷんを晴らすかのような快勝劇を見せた。
前半9分にラインアウトモールから先制し、18分には敵陣深くのスクラムからFW中心に縦へ突破してトライ。品川監督の「シンプルに力で押し切ろう」というゲームプランを遂行すると、23分に再びモールからLO田崎凛がトライを挙げ、主導権を握った。
1994年度に準優勝し、近年も2021年度、22年度と2大会連続で8強入りを果たす強豪校だが、昨年は6大会ぶりに花園切符を逃した。長崎南山との県大会決勝で、先制しながら追いつかれると、最後は同点による両校優勝。抽選で県代表の座を逃した。
当時を知る選手は今もチームに多く残る。主将のLO下田は「悔しい思いで1年間やってきた」と話す。次戦の相手が優勝候補の大阪桐蔭(大阪第1)でも、恐れずにぶつかる。(渡辺直樹)