<ソムタム田井のコスプレリポート>バニースーツの「青春ブタ野郎」レイヤー 理系女子&小悪魔っぽさを表現
メークの研究に加え、表情の作り方やポージングも練習してきた。
「メークではクールな雰囲気を表現したくて、アイラインはつり目になるように描きました。その上で、チークやリップは抑えめにして、高校生らしさを出すことも意識しました。表情も凛としたすまし顔や、主人公に“ブタ野郎”というときの浅いほほ笑み顔など、いろんなパターンを練習してきて。ポージングでは肩を張ったり、手足を直線的にして、クールかつ堂々としているように見えるよう努めました」
古賀朋絵のコスプレでは、1着目以上にウイッグの造形にこだわり、特徴的なくせ毛を再現したと話す。
「いちばん力を入れたのはウイッグの造形です。朋絵はウェーブ髪が特徴的なキャラクターなので、全体的にボリュームを出して。前髪の分け目やサイドの毛のカーブの向き、『青ブタ』特有のカクっとしたくせ毛の再現にもこだわりました。衣装に関しては、バニースーツはキャラのイメージに合う色味のモノを探して、体のラインが出るように背中を縫って詰めました」
感情豊かな“古賀朋絵らしさ”を表現するため、あざとい仕草や、すねた表情の作り方なども研究してきたという。
「メークでは“小悪魔っぽさ”を意識しつつ、たれ目になるようにアイラインを入れて。チークとリップは衣装の色に合わせて、明るめのピンクを入れています。また、目を丸く見開いて、口元はアヒル口にすぼめたり、顔まわりに手を添えてちょっとあざとい仕草をしたりと、表情とポージングでも朋絵らしさを表現してみました。ほかにもたくさん笑ったり、すねた表情をしたりと、いろんな仕草で写真を撮っていただけたので、仕上がりにはすごく満足しています」
取材・文:ソムタム田井