「くまもと復興映画祭」、11月30日~12月1日に熊本市と菊陽町で ディレクターの行定監督ら会見、概要発表
映画の力で熊本地震や豪雨の被災地を勇気づけてきた「くまもと復興映画祭」が11月30日~12月1日、熊本市と菊陽町で開かれる。ディレクターを務める行定勲監督(同市出身)と名誉会長の大西一史熊本市長、吉本孝寿菊陽町長が25日、熊本市役所で会見し概要を明らかにした。 同映画祭は熊本地震からの復興を支援しようと2017年にスタート。球磨川流域での豪雨災害を受け、22、23年は人吉市などで開催した。8回目となる今回は能登半島地震(1月)、台湾東部沖地震(4月)からの復興の後押しも掲げ、開業5周年を迎える熊本城ホール(熊本市中央区)と、台湾積体電路製造(TSMC)の進出で台湾からの移住者が増えている菊陽町の町図書館ホールを舞台に開くことにした。 この日発表された上映作品は一青窈さん主演の「珈琲時光」(侯孝賢監督)、「青春18×2 君へと続く道」(藤井道人監督)、「ぼくのお日さま」(奥山大史監督)、「箱男」(石井岳龍監督)の4作品。30日午後1時から菊陽町図書館ホールでプレオープニング上映会を開き、同日午後6時に熊本城ホールでの「珈琲時光」を皮切りに、12月1日午前10時からは同ホールで3作品を上映する。
ゲストやこのほかの上映作品など詳細は公式ホームページなどで随時発表する。各会場には募金箱を置くほか、熊本市出身の俳優高良健吾さんがデザインしたTシャツを販売し、収益を被災地支援に役立てる。 行定監督は「今年も各地で災害が相次いでいるが、地震から立ち上がってきた熊本の人たちは被災者の気持ちを一番よく分かっているはず。映画を見ることが誰かの支援につながり、復興に役立っていく。そんな機会にしたい」と意気込みを語った。(東有咲)