ニジェールで仏軍の撤収完了 対テロ態勢、弱体化
【ナイロビ共同】7月にクーデターが起きた西アフリカ・ニジェールで22日、同国のテロ掃討に協力してきた駐留フランス軍の撤収が完了した。ロイター通信が伝えた。クーデター後の反フランス感情の高まりを受け、9月にマクロン大統領が撤収を表明していた。対テロの態勢が弱体化するのは必至で、治安悪化も懸念される。 フランスは、ニジェールの隣国マリとブルキナファソでもクーデター後にそれぞれ発足した軍事政権と関係が悪化し、部隊撤収に追い込まれた。旧宗主国として長年にわたり影響力を行使してきた一帯で足場を失い、対アフリカ政策の再考を迫られている。