優勝候補はどこだ! ユーロ2024戦力値ランキング2位。日本代表に屈辱→進化! 今大会の強さは本物か?
現地時間6月14日にEURO2024(ユーロ2024)が開幕した。4年に1度行われる欧州王者を決める大会で、最も強力な戦力を揃えているのはどのチームなのか。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、ランキング形式で紹介する(本文の内容は現地時間6月17日の試合終了時点のもの)。 【グループリーグ順位表】ユーロ2024(EURO2024) 組み合わせ
2位:ドイツ代表 監督:ユリアン・ナーゲルスマン(2年目) 戦力値:95(攻撃力23、守備力24、選手層25、勝負強さ23) 今大会の開催国であるドイツ代表は優勝候補の一角として注目を集めている。国民からの期待に応えるべく、スコットランド代表との開幕戦では、相手に1本もシュートを打たせずに5-1の完勝(失点はOG)を収めた。 しかし、これまでの道のりは決して順風満帆ではない。2022年のカタールW杯ではサッカー日本代表に逆転負けを喫するなど屈辱の2大会連続でのグループリーグ敗退を喫し、昨年9月にハンジ・フリックが退任。そこから新監督のユリアン・ナーゲルスマンが試行錯誤を繰り返し、トニ・クロース(レアル・マドリード)を代表復帰させた3月の親善試合で完成形を作り出した。 スコットランド代表との開幕戦で5ゴールを奪ったことからもわかるように攻撃陣の破壊力は十分。トニ・クロースや右SBのヨシュア・キミッヒ(バイエルン・ミュンヘン)を配球役に、2列目より前のイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ)、ジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)、フロリアン・ヴィルツ(レバークーゼン)、カイ・ハヴァーツ(アーセナル)らがボールを収め、そこから狭い距離感でのパス交換で一気にチャンスを作り出す。 ナーゲルスマンは初手の次の策も考えており、それがニコラス・フュルクルク(ドルトムント)の投入だ。ミロスラフ・クローゼとマリオ・ゴメス以降のドイツ代表は典型的な9番不足に悩まされていたが、ドルトムントのエースの存在によって解決された。彼を途中から投入することで、ロングボールなどの攻撃のパターンも増やせる。実際にフュルクルクは代表で決めた12ゴールのうち6ゴールが途中出場からであり、スーパーサブとしてこれ以上ない働きをみせている。 このことからもわかるように「選手層」も厚く、レロイ・ザネやトーマス・ミュラー(以上バイエルン・ミュンヘン)も途中から起用できる。「守備力」も申し分なく、アントニオ・リュディガー(レアル・マドリード)とヨナタン・ター(レバークーゼン)という個で相手の攻撃を封じることができるストッパーに、最後の壁としてマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)も君臨している。直近でこのベテランGKがミスをしてしまっているのは気になるところだが、百戦錬磨の守護神であれば、大舞台では安定感を示してくれるはずだ。 「勝負強さ」に関しても先述した通り、ナーゲルスマンは明確なプランを持って大会に臨んでおり、あらゆるシチュエーションにおいても有効な手立てがある。自国開催&トニ・クロースの“ラストダンス“となる今大会で、悲願の欧州制覇を成し遂げることができるのだろうか。
フットボールチャンネル