史上初の評価額は? 20年前の日本人、市場価値ランキング4位。まだ現役!? 日本代表をW杯初勝利に導いた男
当サイトでもデータ元として参照している「トランスファーマルクト」。そこで市場価値の査定が始まったのは今から20年前の2004年に遡る。欧州でプレー経験のある日本人選手が対象となった市場価値だが、果たして、最初についた市場価値で最も高額な日本人選手は誰だったのだろうか? トップ10の選手たちをランキング形式で紹介する。
4位:稲本潤一(いなもと・じゅんいち) 生年月日:1979年9月18日 所属クラブ:ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(イングランド) 市場価値:200万ユーロ(約3億2000万円) 当ランキングに入った選手たちの中で、唯一まだ現役生活を続けている稲本潤一(200万ユーロ/約3億2000万円)が4位にランクインした。 ガンバ大阪ユース出身の選手といえば、宇佐美貴史や堂安律など豪華な顔ぶれが並ぶことでも有名だが、稲本もそのうちの一人だ。 そんな稲本はガンバで5シーズンに渡り確かな実績を積むと、2001年夏にプレミアリーグのアーセナルに期限付き移籍をすることになる。アーセナルで過ごした1年間ではカップ戦の2試合に出場するに留まったが、その2年後にあのプレミアリーグを無敗優勝してしまうほど最強を誇っていたアーセナルに身を置けたことで、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)では凄まじい活躍を見せることになった。 グループリーグ初戦のベルギー代表戦では、柳沢敦からのスルーパスを受けるとそのまま力強いドリブルで相手DFをかわし左足を一閃。W杯のために作られた埼玉スタジアム2002は熱狂の渦に包まれた。 そして、続く2戦目のロシア代表戦では、中田浩二があげたグラウンダーのクロスを柳沢がワンタッチで落とすと、オフサイドラインぎりぎりでボールを受けた稲本がGKとの一対一を冷静に決めた。このゴールは日本代表をW杯初勝利に導いた歴史的なゴールとして、ファン・サポーターの胸に刻まれている。 W杯後はイングランドで数シーズンプレーを続けたのちに、トルコ、ドイツ、フランスと世界各地を渡り歩き、45歳となった今でも関東社会人サッカーリーグの南葛SCで現役を続けている。
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