15年ぶり復活のメロン記念日 ラジオ局、会社員、2児の母…新たな世界で活動するメンバーのいま
8thシングル『赤いフリージア』で念願のTOP10入り
――今回、メロン記念日25周年イヤーの第1弾企画として全楽曲のサブスク解禁(=サブストリーミング配信)が始まりました。 斉藤「待ち望んでいたサブスク解禁です。昨年6月に太陽とシスコムーンさんがサブスク解禁された時、太陽とシスコムーンが(Xの)トレンド入りしたんですけど、それに並んでなぜかメロン記念日もトレンド入りしていました。メロンを待ってくれている人たちが、こんなにいっぱいいるんだと知って、うれしかったです」 柴田「メロン記念日の曲は、1番目になれない2番目の子の歌だったり、振られちゃったり、恋に苦しんでいたり。割とハッピーな曲が少ないんですよね」 村田「デビュー曲から大人っぽい歌詞だったので当時10代だった私には難しくて、レコーディング前に、歌詞を理解しようと頑張っていた思い出があります」 斉藤「メロン記念日は、ミリオンヒットを連発していたモーニング娘。さんの妹分なのに、『こんなにも売れないのか』という現実を突きつけられてショックだった思い出もありました」 柴田「今だから言ますが、たまに後輩グループと発売日が重なって、売り上げで私たちを追い越していくのを見て、すごく悔しかったことを覚えています。『数字に表れる世界って残酷だな』って思いましたね」 斉藤「6枚目のシングル『夏の夜はデインジャー!』でオリコン14位に入ったあたりから、『もしかしたらトップ10入りを狙えるかも』って希望が出てきて、7枚目の『香水』で12位に入り、8枚目の『赤いフリージア』で念願だった10位に入りました。私たちはちょっとずつしか前に進めなかったけれど、念願だったトップ10入りを果たすことができて、振り返ると、『これがメロン記念日らしさなのかな』って思いました」 村田「発表した曲をライブでどんどん育てて『もっとたくさんの人に聴いてもらうぞ』って、当時はむしろライブに力を注いでいました」 ――楽曲を手掛けていたつんく♂さんとの思い出は。 斉藤「デビュー曲のレコーディング中につんく♂さんから『自分たちが立ちたいステージがどこなのか、明確にちゃんと思い描けるようになりなさい』と言われたことがあって、ビジョンを描く大切さは、今の仕事にもつながっています」 村田「ハローのライブのリハーサルの時にBerryz工房や℃-uteもいる中、全員が1箇所にギューッと集められて、つんく♂さんの話を聞きました。そこで『お客さん一人一人と目を合わせるんや!』と言って、つんく♂さんは、私たちの周りを歩きながら一人一人全員と真剣な表情で目を合わせていきました。そのシーンが忘れられなくて、今でもステージに立った時はしっかり目を見て話すことを心がけています」 柴田「私は、歌い方のつんく♂さんから歌い方のアドバイスで忘れられない一言があって、『歌う前に息を吐きなさい』という言葉です。『息を吐かないと吸えないよ』って。それがずっと頭に残っていて、必ず歌う時に意識していました」 ――さて、25周年企画第2弾は2月23日にはロフトプラスワン(新宿)にて『メロン記念日トークイベント』を開催し、第3弾は、解散した日となる5月3日に解散ライブの映像をメンバーと一緒に見る上映会「メンバーと観るメロン記念日解散ライブ『MELON’S NOT DEAD』爆音上映会」も発表されました。こちらは次回の後編でたっぷりとお聞きしたいと思います。 全員「よろしくお願いします!」 □メロン記念日 1999年、「第2回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」で選ばれたメンバーによって結成されたハロー!プロジェクトのアイドルグループ。メンバーは斉藤瞳(リーダー)、村田めぐみ、大谷雅恵、柴田あゆみ。翌2000年2月、つんく♂プロデュースによる1stシングル『甘いあなたの味』でメジャーデビューすると4人の個性的なキャラクターとジャンルにとらわれないバラエティーに富んだ楽曲で人気となる。10年5月3日、約10年の活動にピリオドを打ち、中野サンプラザで開催したラストライブ「メロン記念日 FINAL STAGE 『MELON’S NOT DEAD』」をもって解散した。結成から解散まで一度もメンバーの変動がなかったこともファンから熱く支持される。25年1月1日、25周年を記念した期間限定再結成を発表し、全曲サブスク解禁。2月23日にメロン記念日トークイベントを新宿ロフトプラスワンにて2回公演開催。解散日となる5月3日に「メンバーと観るメロン記念日解散ライブ『MELON’S NOT DEAD』爆音上映会」を開催する。今後の活動などの詳しくは公式Xにて。
福嶋剛