ガザ停戦要請、米が拒否権 安保理、決議案否決
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は8日、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦と全ての人質の解放を求める決議案を否決した。イスラエルを擁護する常任理事国の米国が拒否権を行使した。15理事国のうち日本やフランスなど13カ国が賛成し、英国が棄権した。 歴史が生んだ「世紀の難問」…イスラエル、パレスチナの争いはなぜ始まった 基礎から解説
国連憲章上の権限に基づき、グテレス事務総長が安保理に「人道的な大惨事の回避」を要請していた。米国が今回のガザ情勢で拒否権を発動するのは10月18日に続いて2度目。国際社会での米国の求心力低下は不可避の情勢だ。 アラブ首長国連邦(UAE)が提出した決議案は、人道目的の停戦とイスラム組織ハマスが拘束する人質の解放を要求した。