2戦目でいきなりメインイベントの横山葵海は「倒したい」

フェイスオフで向かい合う但馬ミツロ（左）とブリトー【写真：(C)「3150×LUSHBOMU」】

　ボクシング興行「3150×LUSHBOMU vol.3」（21日・ツインメッセ静岡）の前日計量・記者会見が20日、静岡県内のホテルで行われた。 【写真】「ボクシングをなめとる！」と史郎氏を激怒させたボクシング選手の姿 　IBF世界スーパーフライ級王座決定戦に出場する両選手はリミット（52.16㎏）に対して、同級3位ウィリバルド・ガルシア（メキシコ）は51.6㎏、レネ・カリスト（同）は51.8㎏で両者ともにリミットをクリアした。 　試合に向けてガルシアは「これはメキシコ人同士による戦争だ。日本で試合しようがそれは関係ない。オレは34歳だけどボクシングを初めてまだ7年。実際は25歳みたいなもんだよ（笑）。そして、オレはリングの上では恐れない。相手に向かって前に出続けるだけ。明日の試合はオレが必ずメキシコにベルトを持ち帰るよ」と強気の勝利宣言。それに対してカリストは「ジムの清掃のアルバイトから始まって世界挑戦するところまできた。今は最高のモチベーションだ。自分を見い出してくれた（亀田）和毅にはとても感謝している。世界王者のベルトを獲って和毅に恩返ししたい。明日の試合は彼（ガルシア）が言っていたようにメキシカン同士の戦争。負けるわけにはいかない」とガルシアに負けず、世界王座奪取とプロボクサーを始めるきっかけと、この舞台まで導いてくれた亀田和毅（TMK）への恩返しを誓った。 　メインイベントのスーパーフライ級8回戦に出場するプロ2戦目の横山葵海（ワタナベ）は52.0㎏、対戦相手の東洋太平洋スーパーフライ級5位のデンマーク・ケビド（フィリピン）は52.0㎏で両者ともに計量をクリア。プロ2戦目でメインイベントに大抜擢された横山は緊張気味の面持ちだったが、「自分のボクシングをして良いパフォーマンスをしたい。デビュー戦のような勝ち方ができればと思います。できれば倒したいですね」と控えめながら明日への意気込みを語った。対するケビドは「明日の勝利を神に祈りたい。明日はフィリピンを背負って戦います」と勝利を誓った。 　セミファイナルのヘビー級8回戦に出場する但馬ミツロ（亀田）とロスメン・ブリトー（ベネズエラ）は、但馬が120.3㎏、ブリトーが100.1㎏。今年3月の初の敗戦以来の復帰戦となる但馬は「初めての敗戦から自分が変わったところを観てもらえばと思います。ヘビー級という階級は日本の方にはあまりなじみがない階級だと思うけど、ヘビー級の凄さを感じてもらうにはKOするのが一番分かり易いと思います。明日はKOで勝ちます」とKO勝利を誓った。対するブリトーは「但馬の試合映像を観たが、但馬は前進する力が強く素晴らしい選手。明日は間違いなく良い試合になる。日本のボクシングファンの皆さん、明日の試合をお楽しみに」と不気味なコメントを残した。 　その他のアンダーカード出場選手は亀田京之介（TMK）を始め、全選手が計量をクリア。明日は第1試合に世界タイトルマッチが組まれ、全8試合とアーティストによるライブパーフォーマンスも行われる。尚、全試合、全イベントの模様はABEMAにて無料生中継される。